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| 若松英輔氏 |
シナジーカンパニー商品の総輸入元としてピュアシナジーなどを日本に紹介してきた有限会社ディオスコリデスは、2008年4月、米国シナジーカンパニー社の日本法人として生まれ変わりました。今回は代表の若松英輔氏に、ピュアシナジーとの出会いから、株式会社シナジーカンパニージャパンとして再出発するまでの軌跡をご紹介いただきます!
当時、日本有数の育児用品メーカーの子会社社長という地位を得ていた私は、手がけるオーガニック商品もよく売れ、ビジネスマンとして成功するという目標を達成できたつもりでいました。ですが常に自分の目標だけに向いていたその間、お客様にエネルギーが向くことはありませんでした。
そして、そんな目標には意味がなかったことに気づかされる事件は起こりました。品質的に決して悪いものではない自社のサプリメントでしたが、身内が大病にかかったとき、自信をもって勧めることが出来ないことに気がついたのです。このとき初めて、自分はお客様と真剣に向き合っていなかったことに気がつきました。この仕事に携わる者としては、決定的に失格だと思った私は、その会社を辞めて一から出直す決意をしました。
自伝的な本が出ている今、シナジーカンパニーの社長、ミッチェル・メイが特異な人物であることをご存知な方もいらっしゃるかもしれません。彼を初めて知ったのは2001年8月、実際に会ったのは2002年3月です。今では世界七カ国でその製品を販売するシナジーカンパニーも、当時は米国・欧州のみで事業展開する企業でした。
自分たちのことを正直に紹介しているホームページが印象的で、ミッチェルの人間性も興味深く紹介されていました。いい原材料はいい人のところにあるものです。なぜならいい原材料を作るには手間がかかり、忍耐力を必要とするからです。誠実であって、決して刹那的に動かない。こういう人と一緒に仕事がしたいと思いました。しかし、アメリカまで出向いて「安全な商品を作りたい」と訴えたにも関わらず、私は手ぶらで追い返されてしまいました。同じ事はもう一度起こったのです。それでも懲りずに三回目の訪問をしたとき、ミッチェルは私を事務所から連れ出し、彼自身が自分の手で作った小さな自宅に連れて行きました。
彼は大切な仕事をするとき、きまってそこで仕事をしていたのです。彼はいいました。「世の中には、私をヒーラーや予言者と呼ぶ人もいる。でもね、ぼくはそうしたことには全く興味がないんだ。それは、『ぼく』にそうした力があるからじゃないからなんだ。ぼくは通路に過ぎない。」そして、続けます。「英輔、君もまさか、ぼくを見ているんじゃないだろうね?君が私を見ているうちは、君はお客様を見ていない。わかるだろ?それで、君は何をしたい?」と私に問いかけてきたのです。
「自分が一番大切にしている人に安心して使ってもらえるものを作りたいんです…」、全く咄嗟の発言でした。当時の自分が、本当にそう思っていたのかどうか、今でも疑問です。しかし、思わず口走ったことが人生を決定することがあります。自分の発言を一番よく聞いているのは、誰でもない自分だからです。そしてその時の言葉は今では確信になっています。
事務所に戻るとデスクに契約書が置かれていました。それは、私が大切な真実に気づいたらサインをしようと、前日からミッチェルが準備していたものでした。
最も大切なことに気づいた若松社長に対し、ついにミッチェルは契約書を差し出しました。しかしこれはゴールではなく、スタート地点。この先シナジーカンパニージャパンとして日本法人を設立するまでにも、若松社長の内面にはさらなる大きな変化がありました。
当時は資金も僅かで従業員もお客もゼロ。何故自分がピュアシナジーを販売できたのか、それは今でも良く分かりません。しかし、本社の会議に参加するうち、ピュアシナジーという城の住人はお客様で、自分は城の門番だと気づきました。お客様がいなければピュアシナジーを作る必要はないし作ることもできません。つまり、「シナジーカンパニー」という企業もは私やミッチェルに所属するのではなく、お客様から「委託」されたものなのです。
当初は、自分こそがこのすばらしい商品を日本に持ってきた人間だ!という自負もどこかにありました。今ならはっきり「そうではない」と言い切れます。以前は、自分がピュアシナジーを語るべきだと思っていましたが、実は自分が伝えるべきことは多くなく、大切な事はすでにお客様の中にあるのです。むしろ私はそれを聞き漏らさない事に注力するべきだと思うようになりました。ミッチェルから預かった52種類のハーブパウダーがいったい何なのかを教えてくれたのはお客様です。私は、その稀有な「存在」の管理人に過ぎません。
マンションでもおせっかいな管理人は嫌われます。日頃は朝夕の挨拶を交わす程度だけど、何かあれば頼れて安心。求められているのは親密な関係ではなく、深い信頼関係です。ミッチェルはちょうど、管理人組合の委員長といったところです。彼は最初からピュアシナジーを「自分のもの」だと思っていません。彼はそれを使ってくださるお客様がいなければ、自分は無用な人間であることを熟知しています。
あまりに大きな敬意のため、あるときまで、彼にむかって自分自身の考えを率直に発言することができないことがありました。躊躇していた頃は、むしろ彼に信頼されてはいなかったと今では思います。実は当初からシナジーカンパニージャパンの設立を望みましたが、あっさり断られました。それから2年、日本法人になったというのは「お前もまあまあの管理人だな。お前に任せておけばこのマンション長持ちしそうだな」とチャンスをもらえたということでしょう。
管理人は所有者ではありません。しかし、愛情において所有者に劣る事があってはいけません。それをいつまでも忘れずにいたいと思います。
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米国本社で働く人々はみな、自分の仕事がどんな意味を持ち、誰に向かっているかをしっかり意識していてます。シナジーは人々の健康だけでなく組織の健康にも貢献するようです。 |
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日本法人もまた、私たちが望む方向に進むのではなくお客様と向き合うことが重要。「どう呼び込むのかではなく、私たちがお客様の元に赴けるか」を深く考えるようになりました。 |