迷えるあなたのレスキュー隊、「樹陰(JYUIN/こかげ)」

「わかりやすさ」を突き詰めたら、こうなりました

迷えるあなたのレスキュー隊、「樹陰(JYUIN/こかげ)」

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赤道直下で生きる植物たちが、
与えられた不思議なチカラを借りました。

肌なじみの良さ。
さらっとした、肌触り。
さわやかな香り。

使ったひとにだけわかる感動は、
毎日のお手入れが楽しみになる感動です。

「わかりやすさ」とは、なんだろう?

ある日、ご提案を頂きました。

肌色のコントロールもできて、SPF/PAも現在での最高値です!
素材も考えうる限り天然で、石けん洗顔で落とせます。

紫外線イメージ

紫外線の肌に及ぼす強い影響が、どんどん日常の話題になり始めた頃でもあり、紫外線防御の最高値であるSPF50+/PA++++が、世の中に出はじめる丁度その頃の話です。化粧品の素材(原料)は、法律上決められた名称に落とし込むと、大体なんだかわからなくなります。自然派化粧品やオーガニック化粧品と呼ばれる”ナチュラルな”製品でも、事情はほぼ変わらず、調べないとわからないカタカナ名称の成分が沢山はいっています。例えば、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルだとか、レブリン酸Na、プロパンジオール、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、フェノキシエタノール、ソルビン酸Kなど。確かに辿っていくと、その成分のもとは植物だったりするわけですが、表示される名称は「何だろう」でしかありません。ある意味それで普通、当たり前になっていたのが化粧品でもあったので、全成分表示にカタカナが沢山並んだその日焼け止めを、「今なら、オリジナルでSPF50+/PA++++の日焼け止めができそうです!」と意気揚々、弊社内に持ち込みました。

まだ世の中に片手も出ていないSPF50+/PA++++で、【自然派】!
「どうよ!これ!」といわんばかりの勢いだったように思います。

中川

へー凄いね。SPF50+/PA++++か。日焼止め考えてたからね・・・

最後に、弊社代表 中川はこういいました。

中川

これ、もっとシンプルにできへんの?
例えば、グリセリンに(紫外線)散乱剤入れただけとか。
プレマシャンティやったら、なんかもっとこう、わかりやすくて違うものができると思うけど。

確かに・・・。
以来、ベースに使える原料探しから始まって、素材の組み合わせに、オイルの配合にと、国境を越えて、仲間や作り手さんを巻き込みながら作り上げたのがこのローションです。日焼止めではないので、日中に普段使っている保湿のかわりに。また普段の保湿に、もうひと手間、加える感覚でご活用ください。

「日焼止め」ではありません!

最初に、断言します。
ご提案のはじまりは「日焼け止め」でしたが、出来上がったこのローション「樹陰(KOKAGE/JYUIN)」は『日焼止め』ではありません。なぜなら「日焼止め」を名乗るには、SPF/PAの測定試験を受けなくてはならないからです。どういう試験をするのかと調べてみて、考え込みました。考え込んで、その内容に心が追い付かなかったので、試験を受けないままご紹介しています。

樹陰イメージ

素材は、美容に関心のある方なら、もしかしたらない方も、ご存じでしょう。
ベースになるのは、ホホバオイル、バオバブオイル、シアバター、バオバブバター。そして、絶対に使いたかった、マルラオイル。植物の種からとれるオイルに、ミツロウも加えました。ここに二酸化チタンと酸化亜鉛を混ぜ込んで、肌と縁の深い精油のチカラも借りました。二酸化チタンも酸化亜鉛も、調べれば調べるほど奥が深く、ほぼ最終形だったプロトタイプを放棄して、原料を変え、配合を変え、最初から作り直しもしましたが、お陰様で、今考えられる最高で2022年4月に登場したのが「樹陰」です。

顔に塗るなら、小豆粒ほどで十分。
小豆粒ほど

少量でもよく伸びるので、つかうなら少量で十分です。時々の肌の状態によっては、小豆粒でも多いかもしれません。指先に少量とって、左右の頬と額、あごに4分割して、顔全体にまんべんなく伸ばしてください。
※処方上、白浮きします。

ほぼオイル、だけれどつけ心地は意外に軽い。
マルラオイル

伸びの良さと、着け心地の軽さは比例します。重さのあるオイルの代表であるシアバターやホホバが入っていますが、軽さはどちらかというと「マルラオイル」よりです。

香りで、気持ちが上向きになる。
マルラオイル

柑橘の香りやローズの香りが多い日焼け止めですが、顔にまとうを前提に、敢えて違う香りにしました。胸の奥深くまで息を吸い込みたくなる香りです。

くどいようですが、もう一度。

「樹陰」は、日焼止めではありません。

紫外線が気になる方は、必ず『日焼止め』を重ねてください。

「自然が持つチカラ」を知ろう

光エネルギーを使い、植物や藻などがでんぷんなど成長に必要な有機物を生成する過程を、光合成と呼びます。つまり植物は、光合成のために『光』を必要とします。

「そんなこと、誰でも知っているさ!」

光合成

確かに。植物が成長に『光』を必要とするのは、周知の事実です。近年、世界各地で、増加しつつある植物工場。室内でレタスやベビーリーフなどの葉野菜を垂直水耕栽培する施設でも、「光」と水、肥料のコントロールが鍵だといわれます。でも、『光』って?
ここでいう光は、「ひとの眼に見える光」のこと。もう一歩踏み込むなら、電磁波のうち「光」として区分けされる波長のなかの、ひとの眼で「明るい・光」として認識される、一定の波長と周波数を指しています。ですが実際、植物が必要とする『光』には、目に見えない光も含まれます。それが、紫外線です。

紫外線には、種類があります。眼に見える光の波長に近い順に、UV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)の3種類です。波長が長いほうがオゾン層などの大気の影響を受けにくい性質を持っているので、地表に届く紫外線の99%はUV-Aだといわれます。UV-Aは波長が長く、ガラスを透過して室内に侵入してくるため、「生活紫外線」とも呼ばれます。肌に当たると、すぐに黒くなるのはUV-Aの影響で、長い波長が肌の奥にまで届くのもUV-Aの特徴だとされています。対して残りの数パーセントを占めるUV-Bは、屋外で太陽光を浴びたときに気になる紫外線。UV-Aよりも波長が短いけれど、「肌が赤く炎症する」原因だとも云われます。また赤くなった肌がしばらくして黒くなる原因、メラニンの生成を促すともされています。肌への影響が大きく、女性の場合は特に、齢を重ねるごとに、日焼けが、シミがと気になり始め、日傘をさしたり、手袋をしたり、日焼止めをたっぷりつけたりと、紫外線の防御に躍起になりますが、では、自分で動けない植物たちにとって、この紫外線は一体どう影響しているのでしょうか。

自衛する植物たち
ビタミンD

人間にとっても、日光は必要です。
なぜなら、体内でビタミンDを生成するには、日光が不可欠だから。同じく、植物にとっても「紫外線」は必須で、花芽の形成を促す働きや、紫外線が茎の徒長(とちょう)を抑制する働きがあると云われています。徒長とは、植物の茎が必要以上に間延びして育つこと。ひょろっと長く成長すると、病害虫にたいする抵抗力も弱く、気温の上下など環境の変化にも影響を受けやすくなります。「徒長」と聞くと小難しく聞こえますが、「スプラウト」や「カイワレ大根」を思い浮かべてください。ひょろっと長い茎に、緑の双葉。あれが、徒長を起こした植物です。ご家庭でスプラウトを育てる時、発芽直後の数日は、光を当てずに茎だけを伸ばします。ある程度まで茎がのび、葉が出てきた時点で太陽にあてると葉は緑にかわります。紫外線を浴びることで、この徒長が抑制されると云われています。また、葉がのびのびと成長するにも、紫外線は必須とされています。ですが同時に、常に紫外線が必要なのかというと、決してそうでもありません。沢山の太陽光に晒されてしまったがために、植物の細部が死に、場合によっては植物自体の死を招く、「葉枯れ」が生じたりします。植物にとっても、人間にとっても、利にも害にもなるのが紫外線。「節度」や「バランス」が存在するのは、何事においても変わらないようです。
人間は、自らの意思で移動したり、何かを身にまとったり、テントやタープ、時には1枚の布をつかって、不要な太陽光(熱や紫外線)から自分を守る術を持っています。ですが動くことができない植物は、一体どうやって太陽光をコントロールしているのでしょうか。

ギョリンソ

太陽の光を浴びずにそだった植物は、色が薄い傾向にあります。
極端な例は、ギョリンソウやナンバンギセル、シャクジョウソウなどの腐生植物です。これらの植物は往々にして、年間をとおして湿って光がほとんど当たらない場所で、何らかの菌類に寄生し栄養を得ています。光合成で自活しないから、基本、体内に葉緑体を持ちません(※)。言い換えると、葉緑体を持たないので、太陽光の極力届かない場所に生息しているともいえます。太陽の光をエネルギーに変える「葉緑体」のなかには、クロロフィルやカロテノイド、フラボノイドが含まれます。これらを端的に説明するなら、エネルギーのもとになる「光」を集める色素です。光合成をおこなう植物が体内に形成したカロテノイドやクロロフィル系の色素は、往々にしてより効率よく太陽の光からエネルギーを集める役割を担うのと同時に、自身を「強い紫外線」から守るフィルターの役割も担っています。光合成をおこなう植物は、また、光を過剰に受けたときに活性酸素ができるだけ生じないよう緩和させたり、生じた活性酸素を自身の害にならないように速やかに消去したりもしているという事実が、すこしずつ解明されてきています。それぞれの植物たちが、それぞれ生息する場所によって、自活し、自衛してきた結果が、今の植物たちに集約されていると云ってもいいのかもしれません。
(※)持っている種もあります。

神様の贈り物~智慧に習う

神様の樹と暮らすひとたち

バオバブ

バオバブやホホバ、アルガン、マルラといった植物たちは、人々の暮らしの側にあり続けてきました。 上下さかさまの木(Up-side down tree)とも呼ばれるバオバブは北アフリカに広く分布し、ビタミンCやカルシウムを豊富に含む実は食用に、樹皮は煎じて飲用したり割いて縄に結ったり、種からとれる油は厳しい日差しと乾燥に晒される肌や髪のケアや食用に活用されてきたといいます。アフリカ北部にのみに分布するアルガンは、”the liquid gold of Morocco”(モロッコの金の液体)とも呼ばれ、美容オイルとして一気に知られるようになりましたが、生息地域においては、油の供給源として炒って食用に、また焙煎しないものは肌のトラブルケアにと活用されてきました。バオバブやアルガンだけでなく、シアやマルラも、その核や種から得た油は、美容に有益であると広く知られる前から、現地では身体のケアに使われてきたものだと云われます。日本人が小豆や大豆の粉、米のとぎ汁や糠(ぬか)で肌の手入れをし始めたように、またヘチマ水やツバキ油を使ったと云われるように、食に日々の身体のケアにと身近な植物のチカラを借りるのは、人間に共通する智慧なのかもしれません。

噂(うわさ)は、噂?

バオバブ

マルラやホホバ、バオバブ、シアといった植物から得られる美容オイルを扱うひとたちの間で、まことしやかに囁かれているある噂があります。それは、「マルラやシア、バオバブの油には、紫外線を防ぐ力がある」というものです。科学的根拠を示す論文などは見つけきれていないので、真偽のほどはわかりません。単なるうわさに過ぎないのかもしれません。

ただひとつ明確なのは、この噂が「樹陰」の配合を考えるきっかけになったことです。
「先人の智慧と自然のチカラを借りる」が原点のプレマシャンティ。かつて耳にしたうわさが引き金になり、「ベースには、バオバブオイルやマルラオイル、ホホバオイルが使えないか?」と考え始めました。先人たちが自然と共に暮らすなかで得た智慧を、現代の技術と融合したら何ができるのか。遥か昔から厳しい太陽と共に生きてきた人々が、「神」や「奇跡」とあがめてきたバオバブやマルラ、ホホバ、シアを組み合わせ、安定性が高く、より使い勝手の良いオイルブレンドを考えたらどうなるか。

肌なじみが良くさらっとした使い心地のマルラオイル。
しっとりとした使い心地のバオバブオイル。
使い勝手も、コストパフォーマンスも最高なホホバオイル。
乾燥が気になる時には必須のシアバター。

それぞれの特性を生かして、つけ心地が軽く、脂っぽくもならず、ガサガサしないブレンドを考えていたら、いつのまにか「樹陰」が動き出していました。もし植物が持つチカラが借りられるなら、嬉しい限りです。けれど、噂(うわさ)はあくまでも噂。
「樹陰」が追求するのは、肌で知る心地の良さです。

はじめまして!「樹陰」です!

樹陰(KOKAGE/JYUIN)

「樹陰」を設計するなかで、意識したのは使う素材の「表示名称」です。
化粧品には、全成分表示というものが必ずついています。パッケージに入った食べ物でいうなら、一括表示の原材料名に相当する記載です。「何を使ってつくっているか」あるいは「中に何がはいっているか」を明確に示すものですが、化粧品に至っては往々にして、見たところで「ちんぷんかんぷん」。書いてある成分の名前を見て、それが何かをパッと連想できるひとは少ないのが現実ではないでしょうか。自然派とか、オーガニックとか、植物由来とか・・・。確かにそうなのだけれど、確かにそうなのだろうけど(とあえて繰り返してみる)、美容液(エッセンス)だとか、クリームだとか、美白だアンチエイジングだと機能・効能が増えて、設計が複雑になればなるほど、成分も増えてわかりにくくなる傾向にあります。肌に直接つけるものだから、安全性が第一だから、法律によって厳しく定められているのが化粧品で、その法をうけて「表示名称」が定められている化粧品の成分表示なのだけれど・・・時には、非常に難解です。例えばキサンタンガム。食品にも含まれるので、耳慣れているかもしれません。トウモロコシや大豆からも作られている増粘多糖類で、その名のとおりとろみをつける(粘性を高める)役割や、結合剤、乳化剤、乳化安定剤、親水増粘剤などとして使われます。例えば、パルミチン酸。例えば、プロパンジオール。例えば、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルやベタイン。こうなると、「何なの?これ??」の連続です。調べたところで、いまいちよく理解できないものも増えてきます。確かに一番最初の材料は植物であっても、名称がわからないというだけで全体がどんよりします。名称が複雑になればその分、これはどうやってつくるものなんだろうと、頭の中を「?」マークが飛び交います。

極力、ぱっと見てわかる原料を使うこと。

それが良いか、悪いかはわかりません。
だって植物由来だろうと、自然派だろうと、素材の名前がわかりやすかろうと、肌に合わないひとには合わないですから。植物に近いほど、トラブルが起きやすいことだってあります。それでも「樹陰」には極力、表示名称になってもわかりやすい原料を選びました。

「樹陰」全成分表示
表示名称 原料名
スクレロカリアビレア種子油 マルラオイル
バオバブ種子油 バオバブオイル
ホホバ種子油 ゴールデンホホバオイル
シア脂 シアバター
バオバブ果実エキス/パーム油 バオバブバター
ミツロウ ミツロウ
ニオイテンジクアオイ花油 ゼラニウム精油
ニュウコウジュ油 フランキンセンス精油
二酸化チタン
/水酸化アルミニウム(※)
二酸化チタン
(紫外線散乱剤)
酸化亜鉛 酸化亜鉛(紫外線散乱剤)

(※)水酸化アルミニウム:酸化チタンの表面加工剤として、二酸化チタン製造時に使用。

表示名称をパッと見て、それが何かがわかるもの。
表示名称は耳慣れなくても、調べたときにすとんと腑におちるもの。

わかりやすさを心がけてもやはり、わかりづらいものが出てきます。
スクレロカリアビレア種子油とか、ニオイテンジクアオイ花油とか、ニュウコウジュ油とか。これらは普段つかっている名前(慣用名)と、実際に与えられている名前(学名など)の違いだったりします。動植物の学名は世界共通で、どんな言語であっても「これが何か」を特定できる名称です。またその植物を原料に、加工されて姿を変えたものの、例えば精油だったりに、独自の名称が与えられている場合もあります。

スクレロカリアビレア(Sclerocarya birrea)

スクレロカリアビレア(Sclerocarya birrea)は、マルラ(もしくは、マルーラ)の学名です。マルラオイルは、マルラの果実から抽出される油だから、スクレロカリアビレア種子油が表示名称です。

ニオイテンジクアオイ花油
ゼラニウム精油

ニオイテンジクアオイ花油は、ゼラニウム精油のこと。フウロソウ科テンジクアオイ属のニオイテンジクアオイからとれる精油です。ニオイテンジクアオイの学名は、Pelargonium(ペラーゴウニアム)だから、成分名には「ニオイテンジクアオイ」という和名が使われています。『ゼラニウム』は、同じフウロソウ科に属するフクロソウ属(Geranium) のラテン語表記ですが、精油の「ゼラニウム」とは異なります。薔薇にも似た華やかな香りのゼラニウム精油は、ハーブ調のミントのような清涼感をもち、草原のような爽やかさを感じます。グリーンフローラルと表現されることの多いゼラニウム精油は、アロマテラピーでは、冷ます・リラックスがキーワード。流れを促し、熱を冷ますとともに潤いを与えるとされる珍しい精油です。

「バオバブ果実エキス」とパーム油
バオバブ果実エキス

ボスウェリア・サクラの幹から分泌される樹液は空気に触れると、ミルクのような濁った白色から黄色~赤みがかったオレンジ色の芳香性のある塊になります。この樹脂が、「乳香(ニュウコウ)」です。聖書にも登場する樹でもあり、没薬(もつやく:ミルラ)と共に、最古の香のひとつとして知られています。乳香を蒸留した精油が、ニュウコウジュ油。フランキンセンスやオリバナムという呼び方で、一般的に知られている精油です。エッセンシャルオイルの王様ともいわれるフランキンセンス(ニュウコウジュ油)は、奥深く、ウッディな香りが特徴です。古代には宗教との結びつきが深いこの精油は、アロマテラピーにおいては、心の滞りを滑らかにしたり、呼吸を深め、内側を見つめる手助けをしたりするだけでなく、肌が本来持つ力に働きかけ、活力を取り戻す助けになるとされています。
バオバブバターは、バオバブオイルを搾った時に出てくる澱の部分。云いかえると上澄みであるバオバブオイルを抜き取った残りが、バオバブバターと呼ばれるものです。重く粘度があるのでパーム油と混合し、化粧品原料に活用されています。表示名称は「バオバブ果実エキス」とパーム油に分かれます。

二酸化チタンや酸化亜鉛

次にわかりにくいのが、二酸化チタンや酸化亜鉛といった素材です。
これらは紫外線散乱剤として、頻繁に使用される素材です。紫外線散乱剤とは、物理的に肌の表面を細かい粒(イメージです)で覆って、紫外線を反射・散乱させます。丁度、薄くベールをかけるイメージです。散乱剤は白色の無機粉末なので、肌にのせると「白浮き」する場合もあります。
二酸化チタンは、二酸化チタンです。酸化亜鉛は、酸化亜鉛でしかありません。成分表示上の名称は一括りだけれど、実際、使うための材料を探し始めると出てくるわ、出てくるわ。『黒砂糖』と一括りにしても、サトウキビを育てるひとが違い、砂糖に加工する場所が違い、作り方が同じでも作る人の違いで味が変わり、色目や味、形状も違う・・・という状況にどこか似ています。食べ物でも、化粧品でも、表に記載されている名称はひとつしかないけれど、その奥は幾重にも分岐して、「同じだけれど何かが違う」。二酸化チタンという名称で総括される成分が、酸化亜鉛という名称で総括される成分が、実際に素材として探し始めると、それぞれこんなにも沢山の種類があるんだ!と驚かずにはいられません。それは「表面処理の仕方の違いであったり、表面を覆うコーティング材の違いであったりする」らしいです。また二酸化チタンや酸化亜鉛を、他の成分と混ざりやすくするために使う分散剤(界面活性剤の一種)との兼ね合いもあります。粉体の紫外線散乱剤は、分散剤と混合することで全体に均一に「分散」しやすくなります。

シンプルは、「無理難題」?

手づくり化粧品なら出来る、けれど量産するなら限界が次々とでてきます。製造の機械がないというのもあるし、素材の限界もあるし、容器に入れて製品化する時に出てくる限界もあります。作り手さんの『化粧品』の定義と、私たちの作りたい『化粧品』のズレもあります。本来構成が複雑なものを単純化しようとすると、面倒でもあります。

「樹陰」には、分散剤を配合していません。

分散剤とは、粒子(粉)を均一に散らして液体にするための媒介になる素材です。使うとオイルともなじみが良いし、紫外線散乱剤が安定して混ざり込み、皮膚表面でも均一に「並ぶ」、つまり、綺麗に膜になると云われます。とっても便利で、有能な素材です。

樹陰で使わなかった理由の一つは、分散剤=石油系だったから。紫外線散乱剤以外は、絞ったり、蒸留したりしただけの素材を組み合わせて設計しているのに、突然飛び込んでくる「石油系」の素材に納得できなかったからです。とはいえ、使わずに済んだのは「日焼止め」でなかったからで、「日焼止め」をつくっていたら何らかの「分散剤」を混合せざるを得なかったと思います。

  1. 増粘剤・乳化剤・界面活性剤などを使わないこと
  2. 比重の違う素材を混ぜ合わせること
  3. 融点の異なる素材を均一混ぜること

素材同士を組み合わせ、ひとつの商品を設計していく工程で出てきた課題たち。「常に同じであること」を課された工業製品だからこそ、『使わないと仕方がない成分』があるのだと改めて学びました。けれど、同時に、やり方によっては、条件によっては、『使わないと仕方がない成分』を使わずにも済むようです。あとは生まれてきた子の性格や性質を、作り手も使い手も、お互いに理解するだけです。

紫外線吸収剤について

紫外線吸収剤は、受け止めた紫外線を熱エネルギーなどに変換し、皮膚細胞に浸透するのを防ぐという科学的な仕組みをもった素材です。物理的に紫外線を反射・散乱させる紫外線散乱剤よりも、高い紫外線防御効果を持つと云われています。また無色透明の油状の素材なので、白浮きしにくく、ムラが出にくいとされます。近年、肌への負担を軽減するなどの理由で、紫外線吸収剤不使用をうたう日焼止めも増えています。
「樹陰」は紫外線吸収剤を使ってませんが、肌の負担、刺激と云うよりも、「メトキシケイヒ酸オクチル」や「エチルヘキシルトリアゾン」、「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル」といった成分が、色々な意味でシンプルではなかったので配合していません。時間が経てば、新しい技術が出てきますし、新しい素材もでてきます。わかりやすく、シンプルで、納得できる紫外線吸収剤が出てきたなら、その時は配合を再検討するかもしれません。

「樹陰」の性質は?

1周囲の温度が低いと固まります
シアバターやミツロウの性質が大きく影響し、周囲の温度が低いと固まります。目安になる温度は、20度です。固まった場合は、手のひらなどで温め溶かしてください。
2普段は分離しています
マルラやホホバ、シアなどの油分も、油分と粉体(二酸化チタン/酸化亜鉛)もそれぞれの比重があります。この比重の違いから、ボトルのなかではいつも分離しています。容器内には攪拌用ボールが入っていますので、カチャカチャと音をさせてしっかりと攪拌してしてください。
3白浮きします
二酸化チタンや酸化亜鉛は、白い粉体です。沢山つけると、白浮きします。成人の顔には、小さい小豆粒ほど、場合によっては米粒程度を指先にとり、調整しながら、顔全体に薄く広くのばしてください。白浮きが気になる時は、最後にティッシュなどで軽く押さえてもいいかもしれません。
「樹陰」の使い方

樹陰(KOKAGE/JYUIN)小豆粒ぐらいの使用量
1)温かい時は、液状で粘り気は弱めです。

樹陰(KOKAGE/JYUIN)白浮きします
2)広げると、白くなります。

樹陰(KOKAGE/JYUIN)薄く広くのばす
3)さらに広げてしばらくすると、馴染みます。

「樹陰」~使ってみました!!

樹陰(KOKAGE/JYUIN)使ってみました!

一日の終わりに、洗顔がすごく楽です。

つける時には「さすが油!」で、石けんを使わなければ、手についたローションは取れません。べたべたするし、直後にあちこち触ると指紋が残るしで、つけたらすぐ手を洗うが習慣になるくらい厄介です。けれど面白いことに、一日たって顔を洗う時は、石けんをきめ細かく泡立てて丁寧に洗顔すれば、つるんと落ちる感覚があります。

つけ心地も、意外に軽いのがありがたいです。窒息しそうな閉塞感がありません。
エマルジョンやクリーム状のファンデーションのように、油分が多かったり、粉体が混ざっていたりすると、一日の終わりには肌が乾燥してパキパキしたり、長期にわたって使っていると肌に吹き出物がみえはじめるのに、開発当初からほぼ4年、今のところ「樹陰」でトラブルは起きていません。

とはいえ、乾燥が酷い時もあります。そんな時の対策は、やっぱり保湿です。
お気に入りの化粧水や芳香蒸留水で、まず肌の水分を十分に補って潤い・もちもち肌になってから、乳液やオイルを重ねて、その上に「樹陰」を重ねるようにしています。冬の終わりの紫外線が増え始める季節や真夏の日差しが強い時は、日焼け止めをさらに重ねます。私の肌には強すぎる感があった日焼止めも、一枚ベールが入るだけでトラブルが減りました。

何より面白いのは、肌がご機嫌なこと。
お天気が変わるように、もちろんお肌だってくるくる様変わりするわけですが、「ご機嫌」が増えました。どうやら、良い仕事をしているっぽいのです。マルラオイルかもしれません。バオバブバターかもしれません。なんなのかはわからないけれど、朝「樹陰」をつけるのはクセになりました。

試作の試作から、使い続けて約4年。

化粧品に対して選択肢の狭い私の肌が、ずっとお付き合いしたいアイテムをまた一つ見つけました。

プレマシャンティ開拓チーム 横山奈保

プレマシャンティ開拓チーム 横山奈保

※個人の感想であり効果・効能を示すものではありません。

JYUIN(ジュイン)の使い方とスキンケア化粧品の真実

メイクアップアーティストYuka Kobayashi(小林 由佳)×プレマシャンティ開発者(お母さん)横山奈保が「プレマシャンティ 樹陰(JYUIN/こかげ)スキンローション」にまつわるスキンケア製品の根幹や、スキンケア化粧品の知られざるエピソードなどを話しています。プレマにしかできない化粧品づくりとは?あなたが求めるスキンケアやベースメイクが見つかりますように。

●お客様へ重要なお知らせ
食料品や衛生品のまとめ買いや、催告のないテレビ放映などで、突然数千件の注文が押し寄せることもあります。弊社で販売する品の大半は、丁寧に心を込めて目と手で作られた希少性の高い作品です。そのため、「在庫あり」表示や「受注承認メール」配信後に入手不可能であることが判明する場合があります。この場合、ご用意できない品は弊社の判断にてキャンセル扱いとさせていただき、在庫が確保した品のみを可能なかぎり早くお送りしますので、ご理解をどうぞよろしくお願いいたします。

プレマシャンティ®ボディーケア
樹陰(JYUIN/こかげ)スキンローション

定期購入対象商品

プレマシャンティ 樹陰(JYUIN/こかげ)スキンローション 60ml

プレマシャンティ 樹陰(JYUIN/こかげ)スキンローション 60ml

プレマシャンティ 樹陰(JYUIN/こかげ)スキンローション 60ml

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木陰のように、涼やかに

先人の叡智と現代の技術を融合した温故知新のプレマシャンティ(R)ボディーケアに新しい仲間が加わりました。マルラオイル、バオバブオイル、ホホバオイル、シアバターなど赤道近くの厳しい日差しのもと生き抜く植物のチカラを借りた、肌に「美味しい」スキンローション「樹陰〜JYUIN〜」。年々厳しくなる日差しのもと、緑生い茂る大樹の木陰でほっと一息つくような解放感を。保存料、防腐剤、パラベン、鉱物油不使用。※「フリー」だから、「植物由来」だから、お肌に優しいわけではありません。ご自身で考え、判断の出来る方に、おすすめします。

■全成分:スクレロカリアビレア種子油、バオバブ種子油、ホホバ種子油、シア脂、バオバブ果実エキス、パーム油、ミツロウ、ニオイテンジクアオイ花油、ニュウコウジュ油、二酸化チタン、水酸化Al、酸化亜鉛
■保存料・防腐剤不使用
■日本国内で製品化しています。
■使用方法:適量を手に取り肌に塗ってください。全身に使用できます。

【使用上の注意】
※本製品は食べ物ではありません。
※お肌に異常があるとき、お肌に合わないときは使用を中止し皮膚科専門医等に相談してください。
※お肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。
※天然成分を使用しているため、稀に色が変わることがありますが品質には問題ありません。
※天然成分を使用しているため、冷えると凝固します。固まった時は、温かい場所で溶かしてから攪拌して使用してください。

プレマシャンティ 樹陰(JYUIN/こかげ)スキンローション 60ml×3本セット

プレマシャンティ 樹陰(JYUIN/こかげ)スキンローション 60ml×3本セット

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価格 11,197 円 (税込)

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品番
10021391
JAN
4573357402194
SB区分
R

木陰のように、涼やかに

先人の叡智と現代の技術を融合した温故知新のプレマシャンティ(R)ボディーケアに新しい仲間が加わりました。マルラオイル、バオバブオイル、ホホバオイル、シアバターなど赤道近くの厳しい日差しのもと生き抜く植物のチカラを借りた、肌に「美味しい」スキンローション「樹陰〜JYUIN〜」。年々厳しくなる日差しのもと、緑生い茂る大樹の木陰でほっと一息つくような解放感を。保存料、防腐剤、パラベン、鉱物油不使用。※「フリー」だから、「植物由来」だから、お肌に優しいわけではありません。ご自身で考え、判断の出来る方に、おすすめします。

■全成分:スクレロカリアビレア種子油、バオバブ種子油、ホホバ種子油、シア脂、バオバブ果実エキス、パーム油、ミツロウ、ニオイテンジクアオイ花油、ニュウコウジュ油、二酸化チタン、水酸化Al、酸化亜鉛
■保存料・防腐剤不使用
■日本国内で製品化しています。
■使用方法:適量を手に取り肌に塗ってください。全身に使用できます。

【使用上の注意】
※本製品は食べ物ではありません。
※お肌に異常があるとき、お肌に合わないときは使用を中止し皮膚科専門医等に相談してください。
※お肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。
※天然成分を使用しているため、稀に色が変わることがありますが品質には問題ありません。
※天然成分を使用しているため、冷えると凝固します。固まった時は、温かい場所で溶かしてから攪拌して使用してください。