●創業110余年！株式会社マックスさんに突撃！

みそそぎ石鹸シリーズの、
「さっぱり洗い上げるのに、うるおいを残す」泡は、
創業110余年、デリケートな肌のための石鹸づくりを追求し続けている、
株式会社マックスさんの石鹸素地をベースにつくられます。

今回、このマックス社へ突撃取材させていただくことに！


奈良県橿原市にある奈良事業所の方へ、お邪魔してきました！


●工場内に、ホコリは持ち込み禁止！

工場内に入る際は、まず全身白づくめに…
髪の毛がはみ出さないよう帽子をかぶり、マスクでしっかり顔を覆い、
白衣を着て、全身のホコリをクリーンローラーで取り除き、手をきれいに洗ってアルコール消毒して…


さらに


こちらから出てくる風で、ホコリを飛ばすという念の入れようです！
まさに空気による、お清めですね！

では、清まったところで、早速工場に入らせていただきましょう…！
今回は、「みそそぎ（液体）」の作られる工程を見せていただきます！


●「万が一」も許さない！システムがミスを防御！

この工場は、３階建になっていまして…
一番上の階から、工程がスタートするようになっています。

３階には何があるかといいますと…



海外から輸入される、油脂や脂肪酸などの原料！！

これらの原料は、入荷されたら入ってきた日、数量などがデータ化され、
すべてにバーコードがつけられます。


（奈良製造グループセクションマネージャー 阪口さん）

この工程には医薬品製造レベルの情報管理システムが導入されていて、
たとえば「みそそぎ石鹸」のレシピもこのシステムで管理され、
その指示の通りに、原料を用意していただきます。
脂肪酸の名前などは、特に似た名前のものが多いので、
たとえば「A」が必要なのに「A’」を持ってきてしまった、という場合には、
バーコードで読んだときにエラーメッセージが出て教えてくれるのです！

製造に関わる人も、ご自身のバーコードを通してからでなければ、
作業にタッチすることができないのだそうです。
これで、誰がいつどのような作業を行ったかの記録をすべて残して、
万が一にも何か起きてしまった場合には、
どこで不具合が起きたのか、辿れるようになっているとのこと。



●繊細な女性の感性が生かされる現場

次に指示書通り、今度は原料の重さを量っていきます。
ここでも、「10g」の指示があるのに、
たとえば「10.01g」を量った状態でエンターを押すと、
エラーが出て先に進めないそうです。
可能な限り、人為ミスを防ぐ仕組みになっているのですね。

この「原料を量る」工程では、0.01gという細かさが要求されます。
ここでは男性よりも、細やかな感性のある女性の方が、
早くて正確な仕事が可能なのだとか。


従来は、男性の力が必要だった、原料の荷受けや攪拌なども含め、
ほぼ全ての工程を機械化したことで、性別に関係なく人員配置が可能に。
この奈良工場では、現場で女性がたくさん活躍されているのです！

さて、量った原材料に再度バーコードが発行され、
いよいよ、これらが釜に投入されていきます！


●配合と混合

大きな大きな、2.5＆４トンの２つの釜です！


このときも、順番を間違えるとエラーが出るようになっています。
原料がレシピ通りか、バーコードリーダーで確認しながら、
ひとつひとつ投入していきます。


容器の中に原料が付着して残らないよう、
丁寧に水ですすぎながら投入していきます。

当たり前ですが、釜の中は泡です、もこもこです！
石鹸の、良い香りが漂います♪

原料として使われる水は、
全国的でも有数の多雨地帯として知られる大台ケ原などを源流とした
奈良県・吉野川の清流。


その水はすべて上の機械で医薬品レベルに精製しているそうです。
（「みそそぎ 液体」には、別天水も使われています。）


ただ混ぜているだけのスクリューでは撹拌力が弱く、
底の方が混ざらないことがあるため、
釜の中には「邪魔板（じゃまいた）」という板が仕込まれていて、
これで抵抗を与えて、流れを変えながら混ぜていくのだそうです。
（でもこの邪魔板、配合するものによっては、外さないと、
泡立ち過ぎて大変なことになってしまう！のだとか。）

こうして、攪拌が終わって出来上がった石鹸素地を、
万が一不純物が入っていても取り除けるよう、一度メッシュを通しつつ…

２階のタンクへと配管を通して落下させていく、という仕組みです。


２階にも、すごい大きさのタンクが控えていました！

ここで、いわゆる「寝かせ」が行われます。
泡を落ち着かせて、常温まで温度を落としていくのです。
充填時にボトルの形状が変形したり、容器内に蒸気が発生してしまったり、
ということを防ぐ意味があるのだそうです。


●「みそそぎ石鹸」液体、ズバリ感想は？

ここで、営業部主任である大垣さんに、
「みそそぎ石鹸」液体について、お聞きしてみました！

スタッフ：
みそそぎのボディソープは、泡立ちがいいのにうるおいが保たれて、
非常に使用感が良いのですが、どんな工夫をしていただいているのですか？


営業部 大垣さん：
ボディソープの石鹸素地は、各社各様で、
何種類かの脂肪酸の組み合わせで作られるのですが、
商品のご要望によって、私どもも複数ある脂肪酸の組み合わせを
微妙に変えております。
泡立ちや泡切れ、汚れ落ちのさっぱり感、うるおい、肌への刺激、
そういったさまざまな石鹸に求められる要素を、
脂肪酸の微妙な配合バランスで整えていくのですね。

今回ご依頼いただいた「みそそぎ」については、泡立ちと肌への優しさの両立、
というところで、石鹸素地の配合にも力を入れました。
弊社は今年（2018年当時）でちょうど113年、
石鹸作りをさせていただいているので、
石鹸については得意なジャンルだというところで、
これまでに蓄積された経験を生かして、仕上げております。

スタッフ：
なんといっても、100年の歴史ですものね！
「みそそぎ石鹸」の液体は、試作品を使っていただいて、いかがでしたか？

営業部 大垣さん：
泡立ちもよく、泡切れもよく、潤いも残る、すごく面白い商品ですね。
ボディソープは、すでに市場でたくさん販売されていますが、
これは使っていただければ、
ほかの商品との違いがお分りいただける製品になっていると思います！

と、大変、力強いお言葉をいただきました。
大垣さんありがとうございます！

さあ、次はいよいよ、寝かせた原料をボトルに充填していきます！

●いよいよ、商品が完成していきます！


１階で、納品された、みそそぎ石鹸（液体）のボトルを発見！
工場に運び込まれる前に、ダンボールからポリ容器に移し替えて、
紙粉の侵入を防いでいるそうです。


人の目で混入物がないか、容器に破損はないかチェックしたあと、
一度ボトルの中にエアーを入れてホコリを浮かせて吸引、
内部をしっかりキレイにしてくださっています！

ここに、石鹸液が充填されていきます。



充填後の容器のキャップは、人の手でしっかり締めたあと、
キャッパーという機械で再度締め直します。
その機械のスピードは、目にも止まらないほど！！



そして、また最後に人の目と手で点検して、箱詰めです！
こうして、みそそぎ石鹸（液体）が、お手元に届く形で完成します！


一貫してミスのないよう管理された工程、
清潔第一の工場、働く人々の明るさ、笑顔…
ほんとうにどこをとってもマックスに素晴らしい、
株式会社マックスさんでした！！

ありがとうございました！

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