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| | 驚くべきパワーを持つ"フィトンチッド"とは!? |
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これまでに、繰り返し"フィトンチッド"という言葉が登場していますが、"フィトンチッド"とはどういうものがご存知ですか? このページの上に、「植物が発散している揮発性物質って書いてあるよ」確かにそうです。 一言でいってしまうと簡単ですが、この物質、人間にとって重要な働きをする物質なのです。 その隠されたパワーをご紹介しましょう。 ■"フィトンチッド"とは? パワーをご紹介する前に、"フィトンチッド"は何者なのかをわかっていただきたいと思います。 皆さん、山登りやハイキング、山菜取りなど、行楽シーズンには木がたくさんあるところに出かける機会が多いのではないでしょうか。 壮大な自然での森林浴が、私達の生活で疲れた心身を共に癒してくれるわけですが、この時わたしたちはすでに"フィトンチッド"のパワーの恩恵を受けているのです。 森林浴の効果のある、私達をリフレッシュさせてくれる森林の香りを"フィトンチッド"と呼びます。 森林の植物、主に樹木が自分達で生成して発散する揮発性物質のことです。 この"フィトンチッド"は、私達をリフレッシュさせてくれるだけではなく、抗菌、防虫、消臭などの様々な働きがあり、私達人間の生活を健康的で豊かなものにするために、有効活用することが可能なのです。 ■"フィトンチッド"は何故つくられるのか? 皆さんもご存知のとおり、樹木は光合成をして生きているわけですが、その時に作り出される炭水化物と酸素の他に"フィトンチッド"を作り出しているのです。 では、樹木は"フィトンチッド"を何のために作り出しているのでしょうか? 樹木における"フィトンチッド"の作用は、他の植物への成長阻害作用(樹木の周りには雑草が生えない等)、昆虫や動物に葉や幹を食べられないための摂食阻害作用(昆虫・動物が嫌がる物質を作り出す等)、昆虫や微生物への忌避、誘因したり、病害菌に感染しないための防虫、抗菌作用があります。 つまり、樹木にとって"フィトンチッド"は、他の生物や植物に対しての自己防衛と攻撃手段のために作られている物質なのです。 ■"フィトンチッド"を有効利用! 私達人間は、昔から"フィトンチッド"を有効活用して、健康的で豊かな生活を手にしてきました。 私達日本人にはお刺身やお寿司など、お魚を生で食する食文化があります。 お寿司屋に行くとある、握ったお寿司をのせる飯台に使われているヒノキ、お寿司の中のワサビ、食べている合間に飲むお茶、お寿司の合間に食べるガリなどには、抗菌作用があります。 ネタを入れたガラスケースには、サワラの葉が敷かれ、見栄えがいいだけでなく、サワラが持つ成分には防腐作用があります。 柿の葉寿司や鱒寿司や鮭寿司をくるんでいる葉にや、お寿司だけではなく、桜餅や柏餅の葉にも抗菌作用があります。 これらは全て"フィトンチッド"によるものなのです。 食べ物だけではありません。 最近は少なくなりましたが、木造住宅はヒバやヒノキ、スギなどを木材として使っていますが、これらも木が発散する"フィトンチッド"に白アリ、ダニ、蚊、カビなどを寄せ付けなかったり、抗菌の作用があるからなのです。 また、季節ごとの行事にも"フィトンチッド"は使われています。 端午の節句の定番の菖蒲湯や冬至のゆず湯がありますが、ショウブの葉の持つアセロンという芳香成分には鎮静作用があり、菖蒲湯に入ることにより疲労を回復し、精神を安らかにすることができ、ゆず湯に入ると血行がよくなり神経痛などの痛みを和らげるとされています。 他にも、最近流行のハーブ(香草・薬草、完成させたものをスパイスといいます)や漢方などからも"フィトンチッド"の効果が得られるのです。 昔の人達は自分達のシンプルな生活の中に、"フィットンチッド"をうまく取り入れ、自分達の生活を健康的で豊かにしてきたのです。 ●"フィトンチッド"が持つ、人間が有効活用できる作用 - リフレッシュ・・・森林浴による爽快感を感じることができ、自律神経の安定に良く、肝機能を改善したり快適な睡眠を促します。
- 消臭・脱臭・・・森林に行くと悪臭の原因である動物の死骸や枯れた植物等があるにも関わらず、いつも森林の空気は綺麗です。空気を清浄して悪臭を消す働きがあります。
- 防虫・抗菌・・・部屋や浴室のカビ、家ダニなどへの防虫に効果的です。
これらの効果が、人体に悪影響を与えずに得られる天然物質が、"フィトンチッド"なのです。 ■"フィトンチッド"の消臭・脱臭作用 我々の身の回りには様々な匂いがあって、完全に無臭と言うわけにはいきません。 なにしろ匂い物質は40万以上もあると言われています。その中でも「悪臭」はやはり厄介者です。 悪臭の多くは物が腐敗することで生じます。腐敗とは、酸化によって起こる現象ですから酸化防止作用や抗菌作用を持つということは、同時に悪臭の原因を絶つことにつながります。 このような意味で消臭と抗菌はとても密接な関係にあり、抗菌性を持つものは複合機能として消臭効臭を兼ね備えていると言えるでしょう。 身の回りの悪臭として「四大悪臭」と呼ばれているものがあり、この4種類で8割以上を占め、その悪臭は濃度の低い「混合気体」の形で身の回りを漂っているのです。 その四大悪臭とは、表1のように分類されます。 表1 悪臭の種類 | 臭いの特徴 | アンモニア | トイレや養豚場などの刺激臭 | 硫化水素 | 卵の腐った臭いや温泉の硫黄の臭い | トリメチルアミン | 魚が腐ったような独特の臭い | メチルメルカプタン | 野菜が腐ったような臭い | | それでは、消臭の方法としてどんなものがあるでしょう。 表2にある様に約7種類の消臭方法が有ります。 表2 消臭法 | 消臭メカニズム | 物理的吸着 | 活性炭、ゼオライト、炭などの多孔質が、悪臭成分を吸い取る。 | 感覚的相殺 | マスキング、別の強い匂いで悪臭を覆う。紛らわす感じ。 | オゾン酸化 | オゾンが悪臭成分を酸化分解します。 | 微生物分解 | 微生物が悪臭成分を栄養源として摂取し、分解し脱臭します。 | 化学的中和 | 悪臭成分を分子内に包みこみ、分解して無害化します。 | 燃焼 | 悪臭成分を含むガスを高温(600-800゜)で酸化分解し無臭化します。 | 水洗 | 水溶性の悪臭成分を、水洗浄こよって除去し、脱臭。 | | このように"フィットンチッド"は、私達の日常生活において大いに有効活用することができ、私達に安全で清潔な生活をもたらしてくれる、優秀な物質なのです。 その"フィトンチッド"を有効活用して生まれたのが、今回ご紹介している『ピタットくん』なのです! "フィトンチッド"の有毒性 "フィトンチッド"には、自己防衛のために、他の植物の成長を阻害したり、昆虫や動物に葉や幹を食べられないようにそれらが嫌がる成分を作り出したり、昆虫や微生物を寄せ付けないようにしたり、病原菌に感染しないように殺虫殺菌を行ったりしています。 それは、あくまでも自己防衛のためであり、わたしたち人間に提供してくれようとして作り出しているだけではありません。 その証拠に"フィトンチッド"には、人体に有害なものもあるのです。 それは、代表的なところで言うと、毒キノコです。 毒キノコを食用キノコと間違って食した場合、中毒を起こしたり、最悪の場合命を落としたりするケースがあります。 毒キノコのほかにも、昔から毒殺などで頻繁に使われてきたトリカブトやソクラテスを殺した毒として有名な毒ニンジンなどがあります。 他にも毒を持った植物はたくさん存在しています。 日本人が使っている漆器に塗られている漆も、乾いていないものに触れると皮膚炎を引き起こしますし、日常良く食卓に並ぶジャガイモも、芽には毒があり、消化不良や神経麻痺の原因になります。 このように、人体に有害なものも多いですが、人間はその有害なものも狩猟などに有効活用してきましたし、麻酔薬として用いられ、江戸時代には乳がんの手術を行ったという史実が残っています。 このように、安易に"フィトンチッド"は人間にとって素晴らしい物質だと思い込むと、痛い目にあうこともありますが、有害な物も有害なものとして認識し、慎重に扱うことで、やはり人間にとって有効な物資となるのです。 自然とうまく付き合っていく方法を考える上で、先人からは学ばなければならないことがたくさんあるということを再認識させられます。 | | | | |
(参考:フィトンチッド普及センター) |
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