塩田風景

国立公園に指定される景勝地

おいしいことはもちろん、「からだが喜ぶ」ということがキパワーソルトの特筆すべき特長です。豊かで澄んだ海水が持っている深いおいしさを、そのまま味わうことができます。手に取り舐めると、一瞬ゆで卵のような、イオウのにおいがします。塩が液体に溶ける瞬間に、海水中に含まれるミネラルの中で3番目に多い、イオウのにおいがよみがえるためです。

これはキパワーソルトが海のミネラルバランスを引き継いでいる証。だから塩辛さというよりは、遠い記憶に響く懐かしい旨さ、癒されるおいしさを体全体で感じるのです。体にいいものに出会うと「体が喜ぶ」この感覚を実感していただける事でしょう。

この「からだが喜ぶ塩」の秘密は、1300年以上にもわたって「慶州金家」（韓国）に伝承されてきた、キパワーソルトの製造方法にも隠されています。

慶州金氏派譜

金家に代々伝わる長寿の塩壺

「慶州金家」は新羅国最後の国王となった「敬順王」を始祖として始まった系譜です。現在この流れを継ぐ子孫は、37代目となる「金鍾甲」です。1300年という歴史の流れの中、この塩作りは「慶州金家」の当主から当主へ「秘伝」として受け継がれてきたのです。

実はこの塩作りの源流は、さらに数千年、中国の道家（タオ）の不老長寿研究までさかのぼることができます。陰陽五行説に基づく自然科学、薬学薬剤研究のなかから、塩のミネラル分を高温で焼いてイオン化し、薬剤として使うことを経験的に見つけたようです。

中国大陸から宗教文化伝播とともに、この塩作りも朝鮮半島へ伝えられてきました。そしてその貴重な技術と地理的好条件が出会い、希少価値の高い食用塩作りが完成されることとなったのです。

世界的に希少価値のある塩田

黄海の海水が流れ込む

キパワーソルトは朝鮮半島の南西、黄海に浮かぶ島で作られています。この島には土の栄養をたっぷりと含んだ昔ながらの塩田があります。これはいまや世界的にも数えるほどしか残っていない大変に貴重な塩田だと言われています。

島に浮かぶ黄海の海水には中国の黄河から流れ込んだ養分がたっぷり含まれており、プランクトンなどの生命が満ち溢れています。この理想的な環境で自然な状態を崩すことなくミネラルを含んだ（※1）塩が作られるのです。

さらに、キパワーソルトはこの豊かな自然の恵みと数千年の歴史、そして人々の知恵と技術が融合したことで、「還元力」というパワーをも備える塩となっています。天からの自然の恵みと人智によって誕生した、希少価値のある塩なのです。

※1：ナトリウム（100g中37.9g、以下同）、カルシウム（184mg）、マグネシウム（761mg）、カリウム（208mg）を始めとするミネラルを含有

超高温焼成により粒状の形はジャガイモ状に変化。ミネラルはさらに細かく分解されて、塩の粒子に食い込んでいるのが分かります

塩作りには「藻塩焼き」や「塩釜」のように、人工的に加熱して海水から水分を取り除く方法があります。キパワーソルトは、時間をかけて自然に結晶化させた塩田塩。しかもそれを「800度以上」という高温で、長時間焼くというプロセスを加えることで、塩を超えた「特別なパワー」を持つようになります。

一つは海水に含まれるさまざまなミネラル化合物が微粒子に細分化され、からだに吸収されやすくなること。もう一つは水に溶けることでイオン化し、元気なからだに戻す「還元力」をもつこと。「高温焼成」とされる380度を大きく超えた温度で焼き上げられた、キパワーソルトの特徴です。

陶磁器の鮮やかな発色も、顔料や上薬が釜で焼かれるときにイオン化する化学現象。「高温で焼く」という作業は、物質に「変化」や「パワー」を与えるのです。