パンジーを横から見た様子、右が磁石あり
|
磁石利用の右側は葉が青く大きい
|
カイワレ大根の実験の様子
左が強力な磁石、中央が中程度の磁石
カイワレ大根は中程度が最も成長がよく、
腐りにくいものが育つ傾向が見られた
|
右2つの磁石を使った菊は花数が多い
|
一般の感覚では、磁石というのは特殊な物質というイメージがあります。また、磁気とはいっても目に見えないし肌で感じることもできないので、一層とらえにくいものです。磁石はテレビやステレオのスピーカー、あるいは様々なモーターなどに使われているあの石と石とが吸い付く(時には反発する)物質です。
しかし我々が最も身近に接しているもの、すべての土台である地球が実は大変に大きな磁石なのです。北極や南極という場所があるように、地球上のどの場所にも強弱の差はあっても磁気が存在し、我々はこの磁気の中で生活しています。この地球が磁石であるという発見は1600年にイギリスのウィリアム・キルバートという人によりなされました。
彼はこれを確かめるために地球と同じ球形の磁石を作りテストしたと言われています。その後、地球が磁石である様子を詳しく調べ、その原因が地球の内部にあることを発見したのが、カール・フリードリッヒ・ガウスという人です。磁界の強さを表す単位として現在も「ガウス」が使われていますが、この人の名前からとったものです。
このガウスを使って、地磁気の強さを表現してみると極地で0.6ガウス、赤道付近で0.3ガウス程度です。場所によって強さ方向は若干異なりますが、昼でも夜でも、夏でも冬でもごく小さな変動はあっても、ほとんど一定で大きな変化はありません。
このように、地球上のすべての生物は、植物を含めて50万年ものあいだ、ある一定方向の磁場の中で生活させられてきたことになります。したがって、伝書バトやサメ、イルカが地磁気を利用して生活してきたことは、考えればごく自然のことといえるでしょう。
この地球に動物以上に種類が多い植物こそ、何らかの形で地磁気と深い関係があるものがたくさん存在すると考えるのは決して突拍子もない考えであるとは言えないはずです。
地球が磁石であることと、自然淘汰の法則との両者を考えあわせてみると、この地球上に現在繁茂する植物は、この磁場のもとに生育するのに最も適した植物たちであるだろうと、想像することができます。植物の中には地磁気と相性のよいものが多いのではないかと考えました。
一方、現代の生活環境、特に屋内における植物に置いては、磁気的な面で、かなり乱された状況にあると考えられます。磁場を発生する各種の電気器具もありますし、地磁気を弱める建物、乗り物もあります。最近は室内園芸やオフィスグリーンが盛んになっていますが、その場はまさに磁場が乱された環境であると考えることができます。
このように乱れた環境に永久磁石を使用することによって正してやれば特に地磁気との相性に敏感な植物は、嬉しく思うでしょう。そして、ご飯である水、光を取り入れて力をつけ、おかずの肥料も無駄なく、上手に利用できるようになるでしょう。