弊社山下
中澤さんがヘナを扱うようになったのは、どのようないきさつからだったのですか。
中澤さん
私は、合法的なヘナの販売ができなかった頃から、ヘナに注目して本物を探求してきました。
実は、私の髪、ものすごく手に負えないほどの白髪まじりの癖っ毛なんです。
弊社山下
え?すごくきれいな髪だと先ほどから見とれていたんですよ!
中澤さん
髪質のせいで、合成シャンプーがもともと使えなかったんですよ。高校生の頃は、柳生十兵衛と呼ばれていたくらいです(笑)。常に髪が横まで広がっていましたので、仲のよい友達が気遣ってくれて、よい(といわれていた)合成シャンプーをプレゼントしてくれたほどなのですが、そのシャンプーでも案の定、私の髪は収拾がつかなくなってしまいました。
毎朝40〜50分もかけてドライヤーで髪を伸ばしていたうえに、追い討ちをかけるように白髪がでてきました。一回でもヘアダイを使えば、この髪はどうなるかって想像がついたので、恐ろしくて手をだせなかったですね。
それでも白髪は次々と出てくるので、抜いたり切ったり、挙句の果てにマジック(!)で塗ったりしてましたよ。
弊社山下
マジックですか!強力そうですね・・・。
中澤さん
そう思うでしょ。でも、マジックでもシャンプーすると落ちるんですよ。髪って、それくらい色が入らないものなんですよね。ところがヘヤダイはわずか数十分で染まるんです・・・。
で、困り果てているところへ、ある美容室でヘナをすすめられたのです。内装もどことなくインド風で、随分変わった雰囲気の美容室でしたよ(笑)。
当時ヘナはまだ無名でしたから、試すにも勇気がいるところだったのですが、実は今から20年ほど前、白髪で悩み始めるよりもずっと以前に、別の美容室で、「ヘナっていうのがあるらしい」ということをチラッと聞いていたんです。でも、当時は情報がまったくなかったから、どこをどう探せばいいかすら分からず、記憶の底にそっとしまっていたんですね。
そうして、私は聞き覚えのあるヘナに、初めて出会ったわけです。品質もそこそこのものだったのでしょうね。傷みもなく、とてもきれいに染まったので「ヘナってすごい!」と、すごく嬉しくなりました。
ところが、その後いろいろ試してみると、効果的なものもあればそうでないものもある。いえ、どちらかというと、あれれ?と思うものの方が多かったのです。「どうしてこんな風に違いがあるのだろうな・・・」と、いち消費者としてすごく不思議に思いました。
そんな矢先、日本に滞在していたインド人の友達が郷里に帰るというのでじゃあ、いっそインドに行って現地でこの目で確かめてこよう!と思い立ったのです。思ったら何でも行動してしまう性格なので、現地の言葉も話せないのにいきなり出発!そしてそれ以来、私のインド通いが始まったわけです。
インドに行ったらいいヘナに出会えるのかといったら、全然そんなことないんですよ。今でも思い出すといやになっちゃうくらい、現地ではいろいろなトラブルがありました。田舎は大丈夫なのですが、ビジネスエリアではとにかくひどい経験をしましたね。
当時は、英語の通訳を雇ったのですが、通訳にだまされ、違う通訳に替えればさらに悪いのがきたりして、本当にボロボロでした。
世界を相手にビジネスをしている人達なので、日本人の主婦なんて、赤子の首をしめるようなものだったんでしょうね。それでもあきらめきれず、くやしくて何度も現地に通いました。
よしこれで行ける!というステージに行き着くまでに、10回は現地に行きましたが、それでも私は運がよかったのです。何回行っても、出会えない可能性の方が高いのではないでしょうか。
というのも、本当に、私たち日本人のの想像を遙かに絶することばかりなのです。インド人は、商品を手に取ったときに、そのパッケージの成分表どおりのものが中に入っているとは誰も思ってないんですよ。現地では、常識といいますか・・。
社会の構成上、彼らのほとんどはそういったものしか扱えないので、こちらが要望を伝えると、わかりましたといいつつ、そこそこ程度のものを持ってくるのです。
時には、サンプルだけいいもの送ってくることもありました。日本に到着した荷をチェックすると、クオリティにひどいばらつきがあったんですね。でも、現地は最高級だといって聞かないので、交換のしようもありません。
とはいえ、さすがにそれは売る気になれませんでした。仕方なしに、500kgもあるヘナの粉を、スーパーの袋に入れて毎晩毎晩、少しずつ捨てて回ったことを今でもはっきり覚えていますね。
それでもやるからにはいいものを!と、ただそれだけを思って探し続けました。
その後、ご縁があったんですね。日本に来ていたインドの人と偶然知り合いになって私が欲しがっているものを伝えたら、まさに彼が探してきてくれたんです!
その後は、とことん現地にとけ込んで、良い関係を築いてきました。
隙あらばどころか、隙を見つけてやらかしてくれるというイメージが先行してしまってはいましたが、ビジネス以外では本当にフレンドリーだしいろいろなことで親身になって支えてくれることもあるのです。だから、お腹のそこまで黒いかというと、決してそうではないんです。
インドの人達は、生きようというエネルギーに満ちていて、なんだかんだいって結局、私、彼らが大好きなんですね。
こうして振り返ると、本当にいろんなことを運一つで乗り越えてきたという思いでいっぱいです。本当にいいヘナを持ってきたので、ぜひたくさんの人に使っていただきたいです。
弊社山下
相当なご苦労の末に紹介いただいているすばらしいヘナなのですね。中澤さんの不屈の精神の甲斐あって、すでにたくさんの方々に愛用いただいていることと思いますがその後、需要と供給のバランスはいかがですか?
中澤さん
はい、今期はインディゴの畑が干ばつで、若干生産量が落ちているのですが、大きな問題にはならないと思っています。
ほとんどの会社は、処方も現地任せのようですが、私たちは日本で行っています。製品化にあたっても、原料で持ってきて、日本でブレンドしているのです。
というのも、天然のものですから、毎年微妙に違いがあるのです。効果を安定させるには、その年の原料の状態によって、ブレンドする条件を変える必要があります。
こういった時に正確なデータをとるのは、かなり大変なことですよ。人毛を使って試験をするのですが、まったく同じ条件でやらないと意味がありませんから、念には念を入れ、試験を繰り返して処方を決定しています。
私自身、安心できるものを使いたいですし、多くのお客様もそれを望んでいるだろうと信じて販売させてもらっています。
ヘナはまだまだ定着していないですが、たくさんの方々に使ってもらうべきものです。この先も安定したクオリティのものをお届けできるよう現地の人たちとの関係をさらに深めながら取り組んでいきたいと思います。
弊社山下
私たちも、本物のヘナのすばらしさをしっかりとお客様に伝えていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました!