蚊取り線香/無添加・農薬不使用・無化学成分・無着色の安全かとり線香「かえる印のナチュラルかとり線香」

佐々田葉月の中国雲南省除虫菊視察記

佐々田が魂こめてつくった「愛と叡智の除虫菊物語!」


◆全写真、佐々田葉月の撮り下ろし
◆全文章、佐々田葉月の書き下ろし
で、お届けいたします!!
除虫菊の
「かえる印のナチュラルかとり線香」

除虫菊生産現場視察記

問題提起と呼びかけ
「かえる印のナチュラルかとり線香」商品紹介ページ
→除虫菊現地視察記<第1部>
→除虫菊現地視察記<第2部>
→除虫菊現地視察記<第3部>
→除虫菊現地視察記<第4部>
→最終章~除虫菊に馳せる夢

佐々田葉月の除虫菊視察記
2003.4.9~2003.4.13
中国雲南省

第1部
除虫菊畑にて- 化学成分なし


出発のとき~除虫菊との出会い~

●2003.3某日

日々の業務をしていたところに、中川が出張から戻ってまいりました。

そして

中川
「中国行かない?除虫菊は未来を作る伝統の結晶だと思うんだけど、絶対現地を見ておいたほうがいいから、行って来たらいいよ」

2度程中川が除虫菊に関わる人々と席をご一緒させていただいてからというもの、彼らの熱い生き方、そして、熱い想いについて聞かされており
「とにかくすごいから、絶対に話しを一度聞いておいた方がいい」と、常々いっておりました。
その為、噂にきく除虫菊の話を一度聞いてみたいとの好奇心から、即答してしたのです。

「はい。ぜひ!」

と。

中国の雲南省って、いったいどんなところだろう。。。
未知の世界に心ときめく日々でした。

●2003.4 某日

除虫菊視察グループの世話人の方が、「雲南省除虫菊視察旅行」の要項を持って来社されました。そこで、現地の写真をみせていただき見渡す限りの除虫菊畑に思わず見入ってしまいました。

ササダ
「私もこのお花畑の中で、花に埋もれることができますか?」

世話人の方
「もちろんですよ。佐々田さん」

小さなころに、レンゲ畑にうもれていた日々をおもいだしてしまいました。
この夢は、この旅行の2日目にしっかりとかなうことになります。

●2003.4.9 出発の日

4:00
起床。
前日まで、旅の準備ができていないことに不安がつのり、睡眠時間ほとんどなく起床し準備を行いました。荷物は、【デジカメ・テープレコーダー・電池・テープ】が最重要のもの。とにかく、これがリュックに入っているかの確認ばかりをしていざ出発。
8:00
関空到着
気持ちがはやっていたからか、タクシーを早く空港に着かせてしまいました。一番乗りかしら?
8:30

世話人の方と集合場所であいまして、まずはこれから中国でお世話になる人達へのお土産を購入です。雲南に慣れた人がいつも持って行き、現地スタッフの方が一番喜ばれるのが、なんとミルクキャラメルだということでした。大量にミルクキャラメルを購入して、毎回いかれるそうです。このミルクキャラメルのお土産を、みんな心待ちにしているとか。う~ん、日本人にはちょっと理解できないけど、皆さん甘党なのかな。

旅行中というのは、現地の方に助けられることが多々あるから、そういった親切を受けた時のちょっとしたお礼のために、日本らしいものを持って行ったほうがいいと教えていただきました。

「今までいろんなところで、たくさん自分は助けてもらってきたから。」

私はそうひとつひとつのことを大切に思われる現地を行き来する世話人の方々の姿勢がとても素敵におもえ、ますます魅力的に感じました。私は何を持っていったかですが、弊社オリジナルのあぶらとり紙です。喜ばれるのかな...。

9:55

飛行機離陸 昆明へ

「えー。そうなんですか」と、中国によく渡航する人々の、中国トイレ事情などを聞きながら、おそろしく平凡な相槌を打ちつづけて四時間少々。ついに昆明の町がみえてきました。

「レンガがいっぱい!」

これが、街を見ての印象でした。
中国大陸の田舎町を見たことのなかった私は、レンガ造りのいえというものを想像していなかったのです。
後に、韓国でも丘の上から町をながめることとなり、この時も大陸の奥行きを感じることになるのです。

14:30

昆明空港到着

若干乱気流のため到着が遅れましたが、無事に降り立つことができました。そこで出迎えをしてくださったのが、明日見学に行く予定の紅河森菊生物有限責任公司の社長唐さんとそのスタッフであるエンさんなどでした。

通訳をしてくださる方は、日本語がとっても上手で、キラキラと笑う方です。私もこーんなステキ笑顔ができるようになりたいなぁ。と。この笑顔が、この旅に華をそえてくれます。聡明で周りを和ませる笑いのできる人はこんなに魅力的なんだと。

中国式「熱烈歓迎」会~この想いに応えたい・・・~

バスに乗りこみ、紅河州濾西県に向けて出発!
が、いきなり渋滞。山の手入れのために道路が占領されていての渋滞でした。
2時間ほどで到着予定が3時間半ほどかかりましたが、無事紅河州濾西県に到着。

20:00

到着後、濾西県の県長さんと森菊の唐社長、そしてスタッフの方々からの歓迎宴会が始まりました。現地スタッフの方との宴会は、初めての私はとにかくドキドキでした。なんといっても、あまりお酒を飲めないのです。

円卓にどんどんお料理が運ばれてきます。大きなお皿に、どーんとのっている様は「ここは大陸なんだー」という小さな感動を私にくれました。スープにしても大きな土鍋に並々とあるので、なんだか見ていて気持ちの良いほどです。

何がおいしかったって、全部、全部ですよ。

「乾杯」

そうなんです。日本であれば、始めの1回で乾杯は終わりです。が、ここは違います。うわさには聞いていたんです。「乾杯の嵐」だと。熱烈歓迎のしかたは本当にすごい。県長さんを始め現地のスタッフの方すべてが、私達のテーブルにひとりひとりいらっしゃいまして、その度に

 

とにかく乾杯の嵐
熱烈歓迎をうけました。こんなに歓迎してもらうと、
本当に心からうれしく思います。

「熱烈歓迎いたします」「乾杯」

です。そしてグラスにあるものをすべて飲み干すことが礼儀とされているのです。もちろん、現地のみなさんはグラスをすべて干し、私達を歓迎してくださいました。でも私達のメンバーで、そのすべての「乾杯」についていけたのは、酒豪の2名だけでした。

私はというと、森菊の唐社長に「ぜんぶぜんぶ」と言われながら飲んでいましたが、最後はお茶での乾杯になってしまいました。お酒の弱い私は、最後は体が心臓のようにバクバクしてきてしまいました。なんてみなさん強いのでしょうか。

今回は、せっかくの熱烈歓迎の乾杯にこたえられず、大変失礼をしたことを後悔しています。次回はもっと歓迎にこたえられるよう、お酒の飲み方を研究しておかねば。と思っています。やはり、その現地での最高の迎えられ方をしていただいていると、それにこたえたい!と思うものですね。

22:30

ホテルに入る。

中国大陸はすごいですね。ひとつひとつの部屋がとっても広い。日本で出張で泊まるビジネスホテルのシングルに慣れてしまっている私にとって、ダブルよりも広く感じるベッドと、お部屋の広さにビックリしてしまいました。

普段狭い所が慣れてしまっている私は、ひろーいベッドの隅にて就寝でした。明日のお花畑に胸膨らませて。。。

ついに潜入!除虫菊工場

●2003.4.10


8:30
紅河森菊生物有限責任公司本社訪問

昨日空港に迎えにきてくださっていた森菊の棟社長とともに、会社訪問に向かいました。
工場では、畑から収穫された除虫菊を加工していく作業が行われています。除虫菊は収穫されて等級別に倉庫に保管をされています。

倉庫の温度と湿度管理はしっかりと行われています。

これは、等級の高い除虫菊です

「かえる印のナチュラルかとり線香」でも使われている粉末ができるまでの工程になります。機械に入れた瞬間にこんなに細かい粉末になって出てきます。

CO2で圧力をかけ、成分の抽出を行います。ここでは、抽出された汁液の成分を圧力をかえることにより調整することができるのです。

現在は、50%のピレトリン(ピレトリン1,2)等、6種類の有効成分が抽出されるように、温度と圧力を調節されています。抽出するターゲットを調節技術を実用的に使われているところは、世界的にここにしかないのです。

昔は植物からエキスを抽出するというのは、アルコールでおこなわれていましたが、どうしてもエキス自身にアルコールが残留したり変質したりしていました。また、濃度も26%くらいしかとることができなかったのです。
それが、この技術により濃度は倍になり、安全に抽出が行われるようになりました。

この抽出液は、ごらんの通り「純粋な天然由来の」殺虫剤や農薬としてつかわれます。

中国側の研究装置は最新式の分析機が使われております。

除虫菊は日本では約46年前に化学農薬の普及に伴い一気にその姿を見ることができなくなりました。

そのため日本の研究機関で使われている装置は、その46年前に使われていた3世代も前の古いタイプのため精密な測定が不可能な現状があります。

測定数値において安定した結果がでず、除虫菊本来の持っている特性を確定することが、現在日本ではできていない状況です。

中国では、最新式のダストクロマト分析装置(島津製作所製)を導入し、抽出物等の分析がおこなわれています。この除虫菊研究は世界的に認められており、アメリカ関連業界の注目も浴びている研究機関になります。 工場視察を終えて、除虫菊栽培をしている畑をみにいきました。なんといっても旅行前に見せていただいた資料で、「ここで花に埋もれたい!」と思った所なのです。ぜひぜひぜひ。埋もれにいかなければなりません。

除虫菊収穫体験~一人一人の力~

見渡す限りの除虫菊畑。見渡す限りというのは本当に見渡す限りでした。この見渡す限りの除虫菊の花をすべて手で摘んでいくのです。機械で花を刈ってしまいますと、花だけではなく、茎の部分も一緒に入ってしまう為に、上質のものにならないとのことでした。ひとつひとつの花を手で摘むという作業を私も体験。

ですが、結構コツがありましてそのまま花をつまんで摘み取りますと、機械と同じように茎も一緒にとれてしまいます。少し花をななめにして摘み取りますと、きれいに花だけがとれるのです。

しかし、私がそうやって摘む速度は、普段摘んでいるスタッフの方の何分の1のスピードでしょうか。大変遅く、これでは咲いている花に実がつきそうでした。この花の状態でも、花粉がきれいにのり、花粉部分が開きすぎないまでに摘んでしまわなければなりません。
少し開いてしまっただけで、その除虫菊の等級は落ちてしまいます。

これから展開される除虫菊の農薬そしてその他の商品は、こうやってひとつひとつ丁寧に摘み取られる作業によって作られていっているのです。
普段除虫菊のかとり線香を見ていても、この線香ができあがるまでにどれだけ沢山の人が除虫菊を丁寧に手摘みをしているかなど、考えもしませんでした。

線香に限らずにいえることかもしれません。
私の目の前にあるものすべて、たくさんの人が、関わって作られたものであることを、意識することなどほとんどありません。

何も自分の手を汚さずに、ご飯を食べ、お肉を食べ、服をきる…。口では「感謝をしましょう」ということをいっていても、いったいどれだけのことをわかって、感謝をしているのかと。
そう思うと、わかりきったようにしていた行動がとても恥ずかしくなってしまいます。
口ではなんとでもいえますが、物の本質をとらえて言っていたのだろうか、と。


この瞬間に摘み取らなければならないため、
まさに時間との勝負!

ただ、今まで知らずに過ごしていたことを知ることができたというその喜びでした。日本では決して見ることのできない、広大な土地に果てしなく広がる除虫菊。そしてそれをひとつひとつ手で摘み取る現地の農家のかた。除虫菊を集めて加工してゆく森菊社。

知って体感するということは、ただ知識を得るというのではなく、そこにある想いを汲みとろうというきっかけをつかむことかもしれません。

求められる有機栽培の現状

紅河州濾西県の町並みです。
きれいなんですよね。とにかくレンガ造り
の町並みなのです。赤土なので町全体がお
いしそうにみえてしまいます。あまいおや
つのようなのです。

昼食後、紅河州濾西県の県長さんをはじめとして、県の役員の方と森菊の唐社長との意見交換が行われました。紅河州は、3つの少数民俗からなる民族自治政府になります。13の県と市で構成されており、人口は401万人の土地になります。 海抜が3000m~40mと、大変高低さの激しいところに位置されています。
ここでの除虫菊栽培は、州政府として推進されており現在、2002年度は、2100トンの実績があり、今期は2600トンを目標に栽培を進めているとのことでした。今はまだ始まって3年の産業になりますので、これから成長させていく上で、日本への輸出拡大も視野に入れ栽培がされてゆきます。
日本では2003年4月10日現在、除虫菊は特定農薬に指定がまだされておりませんので、現段階での輸入は大変少ないものになります。しかしながら、特定農薬に指定されれば日本への輸出も増えていき、紅河州の産業発展にも繋がっていくはずです。

日本では230万の農家のうち、50万の農家が有機農法をしたいとの希望をもっているとのことですが、現在実際に有機農法の取り組みをしていっているのは約1万の農家になります。
これがこれから除虫菊が特定農薬に指定されることにより、増えていくことを期待しています。残留農薬の害が叫ばれるなか、安全な農作物を栽培してゆくために何ができるか、何を使っていくか、今日本の農業の大きな岐路にたたされているように思いました。

雲南随一の鍾乳洞によりました。日本で鍾乳洞にいったときには、カラフルな照明なんて見たことがなかったのですが、ここは違います。鍾乳洞の中はまるでパラレルワールド。

森菊の唐社長とスタッフの方と一緒に、「おいしい」と評判のよいお店で夕食となりました。
テーブルにのらないくらい、多くのお料理がどんどんとだされてきました。そしてどれもおいしいのです。でも、今日は初めの「乾杯」だけ。あとは、ひたすら食べ続けました。
おいしいおいしいおいしい。そして、森菊のスタッフのエンさんによって私のとりざらには、沢山のお料理が常に入っていました。現地の方のおもてなしの気持ちに心あたたかい時間となりました。どこにいっても、相手をもてなすその気持ちがあるだけで、とても楽しい時間を共有することができる。これが、私にとって無性にうれしいことでした。

20:30

昆明ホテル到着

当たり前ですが、やはり、中国は大陸です。
今日は広いベッドの真中に枕をおき、明日は朝4:30には起床しなければ用意が間に合わないため、はやめに休むことにしました。(それでも朝起きると隅になぜか寄っていた私…)

→除虫菊現地視察記<第2部>に続く


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