どれがお好み？布ナプキン特集
健やかさは快適な毎日から、ブルーデーも心と身体を解放しましょう
太陽や月の巡り、潮の満ち引き、地球の動き。
どれだけ時代が変わろうと、夜になれば眠くなり、朝になれば目が覚めるように、
自然の流れは人間の身体に刻み込まれています。
時間の流れが速くなり、なにかと追われることが多くなった現代ですが、
ほんの少し身体の声に耳を傾けてみませんか。
らくなちゅらるとは、無理せず天地自然の法則・リズムに沿って生きること。
子宮の声、身体の声に、もっともっと耳を傾ける。
布ナプキンは、女性だけに与えられた大切ないのちの営みに、
寄り添って暮らすひとつの「らくなちゅらる」な方法です。
「古いけれど、新しい」に注目！
処理？それともリサイクル？
使い捨てナプキンがない時代、女性たちは身のまわりにあるものでお手当てをしていました。古くは浅草紙などの再生和紙。近代に近づくと古布や日本手ぬぐい、さらしなどを洗って繰り返しつかっていたといいます。昭和30年代に登場した「使い捨てナプキン」をはじめとする使い捨てナプキンが急速に普及した背景には、服装や社会的な変化以外にも、従来のお手当てにない「快適さ」や「使い心地」への満足感があったのかもしれません。
「ナプキン＝使い捨て」は、当たり前の今。
女性たちがもつ様々な要望や願望は、新素材と先進技術を惜しげ無く投入した使い捨てナプキンとなって市場に溢れています。けれどもそんな現代でさえ、女性は毎月のように衛生問題で頭を悩ませているのです。昔の女性が抱えていた悩みとは異なるのかもしれませんが、女性から「行動の制限」を取り除いたようにみえる使い捨て用品は、残念ながら生理に関する悩みまでは取り除けなかったようです。そして同時に、「使い捨て」が当たり前となったことで発生した「ゴミ」に代表される新たな問題が、今度は社会全体を悩ませています。
古いけど、新しい！布ナプキン
世界的にみると、布を使ったお手当が復活したのは1970年代だといわれます。
布ナプキンが販売されるようになったそもそものきっかけはわかりませんが、その背景に「ゴミを減らそう！」という動きがあったのは確かです。しかし、80年代から90年代にかけて「布ナプキン」が浸透し始めた理由は、決して環境への配慮だけではありません。
2000年代にはいり日本でも徐々に広がりつつあった布ナプキンは、ここ数年ですっかり「流行」になりつつあります。ファッション雑誌などにも取り上げられる機会がふえ、講習会なども開催されるようになりました。
気持ちがよいから。身体のことを考えて。
「どう感じるか」は個々の感覚によるものですので、必ずしも参考になるわけではないのかもしれませんが、雑誌などを見ていると「快適」で「手放せない」という声が多いようです。実際、綿やヘンプ、シルクに代表される天然素材は、ポリエチレンなどの科学素材に比べ通気性も良くムレにくく、肌触りがより優しいものです。
言葉に出来ない様々な悩みを抱えたままの女性たちにとって、環境への配慮以上に身体が感じるメリットは大切です。また忙しく立ち働く女性にとっては、五感で感じる気持ちよさが「面倒さ」を上回らない限り、「使い続ける」理由にはならないのではないでしょうか？
使い捨てナプキンは、多くの女性たちに「ナプキン＝使い捨てるもの」のイメージを定着させましたが、同時に「新しいアイデア」の源泉ともなりました。
市場の声に応えるべく改良・改善を繰り返した使い捨て商品の形状や構造、使い勝手の良さをユーザーとして知った女性たちは、昔の女性のお手当の知恵をより現代向けにアレンジし、新しい商品を生み出しています。
疑問アレコレ、どうして布ナプキン？
何がいいの？布ナプキン
各メーカーが公開している様々なユーザーの声を見ていると、布ナプキンをきっかけに何らかの変化を感じた方が沢山いるのだと感心します。実際、ユーザーがその良さを多くの人にもっと知って欲しくて、自分で布ナプキンメーカーを立ち上げてしまった……というケースも少なくはありません。
「買いだめしなくても良くなった分、経済的な負担が減った。」
「以前よりゴミが減った。」
これらは明らかに、計測可能な利点です。使い捨てなくなった分、特売日を狙って買いだめする必要はないし、月々の出費も軽減されます。たった1週間程度のゴミに過ぎませんが、確かにその分ゴミは軽減されています。他方で、計測できない利点も確かにあります。
「布ナプキンに替えて○○になりました。」
「布ナプキンを使いはじめたら、○○がなくなりました。」
本人にしかわからない「感覚的」な利点は、数字やデータのような明らかな根拠は何もありません。「感覚」はあくまでも「感覚」。感じるひともいればそうでない人もいる上に、感じ方も様々ですが、「とにかく快適」、「ムレなくなった」、「痒くなくなった」……などなど、「感覚的」な変化を言葉にする人も決して少なくありません。
布ナプキンはコットンや麻など、天然素材100％。より下着に近い肌触りで、肌にとっても「よりいつもと同じ」状態が保たれます。
簡単な実験をしてみましょう。
同じサイズのポリエチレンラップと綿の布を、それぞれ自分の肌に別々に張り付けます。特に夏の暑い時期、湿気が籠もって気持ちが悪くなるのはどちらでしょうか？
多くの使い捨てナプキンは、ポリエチレンやビニルなどの素材を多用しています。もちろん各社、創意工夫を凝らして漏れない、ムレない商品の開発に尽力していますので、決してここまではっきりとした違いはないでしょう。とはいえ、天然素材と比べた場合のデリケートゾーンの状態は、「当たらずとも遠からず」なのではないでしょうか。
ムレやカブレの原因がもし通気性にあるのなら、より肌が呼吸しやすい天然繊維を「より快適」に感じるのも当然なのかもしれません。
何枚揃えるの？
布ナプキンを使おうと決意すると、枚数を揃えたくなりがちです。
けれど、ちょっと待ってください。
使い捨てと比べると、布ナプキンは一気に揃えるのはためらってしまうお値段です。
丁寧にお手入れをしていると何年も使えるとはいうものの、複数枚購入するとなると初期投資はかなりの額に。長く使っているうちに、自分の好みが変わることも。
防水布入りから、もう少し通気性がいいものを。
一体型から、ホルダータイプへ。
使う場面や生活スタイルの変化によっても、もう少し小さくても……、もう少し乾きがいいものが……、とニーズもあれこれ変わってくるかもしれません。
ここは一旦、お財布のひもをぎゅっと締めて、まずは1枚から。
使い心地も違えばお手入れも必要な布ナプキンは、使い捨てに慣れた方には少し勝手が違うかもしれません。お家でのんびり過ごせる時や月経期間の後半、軽いときに、心も体も布ナプキンに慣れるまで試してみてはいかがでしょうか。本当に快適だと五感が満足する頃には、何枚持っていたいかは自分自身の体が答えを出してくれます。
目安になる枚数は最初に知っておきたい方は、使い捨てナプキンを交換している頻度や枚数を参考にしてみましょう。
ピークの時に１日に4～5回は取り替えるのなら、5～6枚は最低でも必要かもしれません。布ナプキンはお洗濯して干すものだから、乾くまでの替えも必要です。毎日洗濯・乾燥すると仮定するなら、「1日に必要な枚数」×「2日分」で最低でも10～12枚は必要になります。慌ただしくて毎日お洗濯できる自信が無い人や、外出する機会の多い人は、心持ち多めに準備するとより安心です。
他の人たちがどうかを知れば、もっと具体的にわかるのだけれど……というあなたには、使い捨てと併用しているAさんと、布ナプキンオンリーのBさんを参考にしてみましょう。
コンディションは、それぞれの人によっても、そのときの体調によっても変化するものです。
他の布ナプキンユーザーの声なども参考にしながら、気楽に、気軽に、まず１枚からスタートし、自分のライフスタイルに合わせて、少しずつ買い足していく。
「気持ちよく、気楽に」布ナプキンとお付き合いするには、経済的な負担も無視できませんよね？
1個で何時間？取り替えのタイミング
「吸い込んで」、「閉じ込めて」、「表面がさらさら」に保たれるのは、使い捨てナプキンの素晴らしい特徴です。最先端の技術は、紙おむつにもそっくりで、気持ち悪さもより軽減され、長時間快適に過ごせるよう工夫されています。それに対して布ナプキンは、天然素材100％で下着に近い感覚が味わえる反面、濡れた時の肌触りも天然素材100％の下着と同じ。濡れれば冷たく、気持ちの悪さがつきまといます。
正直なところ、布ナプキンを取り替えるタイミングは「気持ちが悪くなったとき」。
濡れると冷えるし、快適値も急降下するので、「なんだか気持ち悪い」と思った時にさっと交換するのが一番です。
とはいえ・・・これから使いはじめる方は、目安があればより安心でしょう。
一番参考になるのは、やはり「自分自身」です。まずは使い捨てナプキンの交換頻度を、布ナプキンの交換タイミングの目安にしましょう。布ナプキンは、使い捨てよりも「より自然」。タオルが水を吸うように吸収はするけれど、十分過ぎる水分は圧力で絞り出されます。だからいつもより「少し早め」に交換すると、考えておきましょう。もしあなたが「ぎりぎりまで」我慢する傾向にあるのなら、いつもよりもまめに交換する必要があるかもしれません。
まずはお休みの日や、お家でのんびり過ごせる時に使ってみましょう。
これなら万が一モレてしまっても、すぐに洗えて安心。交換もスムーズです。
「はじめて」は誰でも勝手が違うもの。
「はじめて」が沢山重なると、思いがけない出来事に見舞われる確率も高くなるから、慣れるまでは身体も心もより寛いだ時間を選び、自分に一番ぴったりの交換タイミングを掴みましょう。
100％？それとも……
布ナプキンのユーザーの中にも、使い捨てと併用している人がいます。
頻繁に出張する人や、旅行好きな人、長時間席を外せないお仕事の人、夜間は布ナプキンでは心許ない人……併用する理由は様々あるようですが、「頻繁に交換出来ない」時や「お洗濯は面倒」な時には、使い捨ては便利です。
「布ナプキンを使いはじめたら、全部布ナプキンにしないと……」と心が固まりかけていたあなたは、深呼吸をひとつ。
そして、「より快適に過ごしている私自身」を想像してください。頭で考えず、自分の心と身体が教えてくれる「今までよりも快適に、気分良く過ごせる方法」に、まずは沿って暮らしてみましょう。
そうしているうちに、そのうち100％布ナプキンを使う時期が来るかもしれないし、来ないかもしれません。
一人一人顔が違うのと同じように、感じ方もそれぞれ違って当然。一番は「自分にとっての快適さ」を、まずは体感してみることです。
使い捨ての便利さと、布の快適さ。
好きな時にどちらでも選べる柔軟性をもった暮らし方は、心や身体の声にもより耳を傾けやすい暮らし方なのかもしれません。
使い捨ても選べる！コットン100％
布の快適さを知ってしまうと、どうしても気になるのがケミカルな肌触り。肌の敏感なユーザーには、ムレやかぶれも気になります。そんな時に選びたいのが、肌の当たる面（トップシート）にコットンを100％使用した使い捨てナプキンです。
市販品の多くには、吸収体に「高吸水性高分子（SAP）」と呼ばれる一見食塩にも似た粉状の結晶を混ぜ込んであります。別名「高分子吸収体」や「吸収性ポリマー」とも呼ばれるこの物質は、その名のとおり高い吸水性を誇り、自重の100～数1000倍の重量の水分を吸収し保持することが可能です。その性質から、ナプキンだけでなく紙おむつや保冷剤、果ては砂漠の緑化に至るまで幅広く使われているこの物質ですが、その製法や原材料から、ナチュラル志向の高い人々にとってはなるべく避けたい物質でもあるのです。
布の快適さを兼ね備えた便利な使い捨て。
吸収性ポリマー・フリー。
下着に近い肌ざわりと肌が「呼吸」できる快適さを知ってしまった布ユーザーには、心身ともに快適に過ごせる「使い捨て」がお勧めです。
「ナチュラムーン NaturaMoon」生理用品
オーガニックコットン『シシフィーユ』
オーガニックな生理用ナプキンnatracare（ナトラケア）
どれがいいの、どれを選ぶ？
インターネットで検索すると、ずらっと並ぶ種々様々な布ナプキン。かたちや大きさ、色柄、素材。バラエティの豊富さは、見ているだけでなんだか心がうきうきします。
けれども、いざ自分が選ぶとなると……一体何を基準に選べばよいのやら。
メーカーのセールスポイントや、ユーザーの声を参考にしながら選ぼうにも、あまりの商品の豊富さにどこから何をみたらよいのか当惑しても不思議はありません。
商品をあれこれ見たり、話を聞いたりしているうちに、あふれる情報にお腹もいっぱい。疲れ果てて、買うのをやめたということも。
正直なところ、何がよいかは使ってみてはじめてわかること。
「感じ方」は100人いれば100とおりあり、同じ人でも時期や環境によって感じ方が変わります。
「心地よい」か、どうか……という部分はさておいて、ここでは良くある布ナプキンの特徴を比較してみましょう。
布ナプキン、特徴あれこれ
布ナプキンの主流は、天然素材100％。
コットン、シルク、ヘンプ、竹布……。オーガニック・コットンが注目を集めているせいか、「オーガニック栽培した綿花」を使用した生地を使った商品が目に付きますが、素材は各メーカーそれぞれです。なかには、機能性素材と呼ばれる「生地機能」の付加を目的とした素材も。生地の種類もバリエーション豊かに、ネル、パイル、メリヤス。特に肌に当たる面の生地は、肌触りの柔らかさはもちろん、吸水性や吸湿性のよりよい生地を選び、長時間使っても快適でいられるように配慮されています。また吸収体にも、各メーカーの創意工夫が生きています。異なる種類の生地を組み合わせたり、何層にも重ね合わせたり。吸水性や保水性も考えた組み合わせは、細かく調べれば調べるほど無限にあります。
素材自体にも特徴がありますが、ここでは布ナプキンによく使われている生地の特徴を挙げてみましょう。
| 生 地 | 特 徴 |
|---|---|
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布ナプキンの定番ともいえるネル生地。 表面が柔らかく毛羽立ったネル生地は、肉厚でふんわりとした肌触りが特徴です。肌が敏感なかたからは「ネルのけばだちが苦手」という声も聞きますが、毛足の長さは生地によります。冬は温かく快適です。 ティプア |
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カンタンにいうとタオル生地。 ループ状に編んだ生地は吸水性が高く、保水性も期待できます。布ナプキンに使われているパイル生地は、毛足が短く水を吸っても比較的さらっとした肌触りのものが多いようです。 スロービーンズ |
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ニットやジャージという呼ばれ方をするメリヤス生地。 適度な厚みがあり、表面もさらっとしています。またネル生地に比べると透水性もあり、夏場もよりさらっとした肌触りが期待出来ます。ふんわりとした肌触りで、シーズンを問わず利用できる生地です。 ティプア |
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今治産のオーガニック・コットン＋シルクロールのガーゼ（表）＆パイル（裏）を使用しています。このコットンは「酵素精錬（こうそせいれん）」と呼ばれるバイオ精錬法によって加工されたベビー用のコットンです。また、シルクロールの効果で、非常にやわらかく肌触りが良く、吸収性・通気性にも優れているから、肌面生地には最適です。 うふふわ。 |
他にも通気性・吸湿性にとんだガーゼのような生地や、さらさらとした肌触りのワッフル生地なども。
生地も素材も、それぞれ一長一短。ニーズも体感も個々人で変わるので、残念ながら「一番のおすすめ」はありません。
ネル生地は厚みもあって気持ちがよいですが、ムレやカブレが気になるかたには、毛羽立ちのある生地が快適かというと、決してそうではないでしょう。パイル生地は吸水も良いけれど、やはり毛羽立ちは気になります。メリヤス生地は厚みがありさらっとした肌触りが快適ではありますが、伸び縮みするので型くずれしがちです。
一番はそれぞれの生地の特徴を捉えて、自分にぴったりの一枚を探すこと。
量や肌の具合など、自分の体調・状態にあわせて、複数の生地を使い分けるといいのかもしれません。
各メーカーが「より使いやすいもの」「快適に使えるもの」を考えオリジナルの形状も出していますが、布ナプキンの形状は大きくわけると「一体型はね付きタイプ」、「ハンカチタイプ」、「ホルダータイプ」の3種類。ここでは、基本の3形状の特徴をそれぞれあげてみましょう。
| 形 状 | 特 徴 |
|---|---|
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吸収体と一体型の布ナプキン。 使い捨てナプキンの「ウイング付き」「はね付き」とよく似たかたちで、汚れたら丸ごと新しいものに交換します。 交換後は汚れを内側にして、カンタンにたためるので持ち歩きには便利です。 他のタイプと比べてズレや交換時の落下に対する心配が軽減されます。また、防水布入りのものも多いので、モレが心配な方には最適です。 ティプア うふふわ。 |
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ハンカチタイプの名前のとおり、正方形、長方形もしくはひし形のシンプルな布ナプキン。適当な大きさに折りたたんで使います。 汚れたら丸ごと交換するか、汚れが軽ければ綺麗な面を表にし、たたみ直して使っても。 慣れるまではズレたり、うっかり落としたり・・・もありますが、折りたたみ方ひとつで自分にぴったりの形状・装着感が見つかります。防水布を使っていない分だけ通気性もよく、ムレで悩んでいる方には最適です。 月のやさしさ ティプア うふふわ。 |
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吸収体が取り外せる布ナプキン。一体型はね付きタイプに似た形状のホルダーに、吸収体を取り付けて使います。 汚れたときには、吸収体だけを取り替えます。 吸収体はパッド状とハンカチ状の2種類が主流です。 このタイプはホルダーに防水布、吸収体は防水布なしの組み合わせもあり、バリエーションが豊富です。 外出時には交換用のパッドだけ持ち歩ける分、一体型はね付きタイプよりは邪魔になりません。 ホルダーの形状によっては、通常のハンカチタイプと組み合わせて使えるので、使い方は柔軟です。 竹布 布ナプキン プリスティン 月のやさしさ |
はじめてでも使いやすいのは、使い捨てナプキンに近い「一体型はね付きタイプ」ではないでしょうか。
いつも見慣れたかたちに、慣れた使い方と取り付け方だから、意外とすんなり使いはじめられます。軽く運動するような時でも、左右のはねがズレだけでなく横への汚れを抑えてくれるから安心。気負わなくても使える形状で、本当に快適に使えるか試してみたい人の最初の一枚には最適です。
ムレに悩む人には、シンプルなハンカチタイプ。
吸収体や固定用のはねはないけれど、通気性は抜群です。お手入れもこのハンカチタイプが一番。他のタイプと比べると、洗うのもカンタン、干しても乾きやすい。洗濯物が乾きにくいジメジメとした季節には、嬉しいメリットです。また、一目で汚れ落ちが確認できるメリットも。汚れに敏感な方にとっては、内部までは確認しづらい一体型はね付きタイプやパッドにはない安心感です。折り方を工夫すれば、自分にぴったりの形状に帰られる上に、一体型はね付きタイプやホルダーと組み合わせるとより快適な自分なりの使い方が見つかります。ハンカチタイプを使いたいけれど、落としそうで不安なあなたは、「ハネ付きハンカチタイプ」をお試しください。
一体型はね付きタイプの安定感は欲しいけれど、毎回丸ごと交換するのが億劫なあなたや、ハンカチタイプの通気性には惹かれるけれど、落としそうで不安なあなたには、ホルダータイプがおすすめです。はねを留め合せてショーツに固定し、ズレを防止。ホルダーに専用パッドやハンカチタイプを組み合わせて、通気性と安心感の両方一度に実現します。
時期やニーズにあわせて、布ナプキンもバリエーションが豊富です。
軽い日に、普通の日に、多い日に。それぞれの場面にあわせ、自分の欲しいサイズやかたちが選べる便利さは、使い捨てナプキンと同じです。
サイズはもちろん、吸収体の厚みや生地の組み合わせ、形状、果ては汚れ落ちの良さまで、各メーカーの工夫は多岐にわたります。
| 用 途 | 特 徴 |
|---|---|
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比較的気にならない時や、普段に活躍する薄型・スリムタイプ。Sサイズやミニなど呼び方もありますが、主に「ライナー」と呼ばれており、吸収体や防水布がないものが主流のようです。 気になる日や、コンチネンスケア（軽失禁）には、軽量でスッキリしたこのタイプがよく使われています。 |
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普通の日から軽い日に活躍するタイプ。Mや普通の日、レギュラーなど、メーカーによって呼び方は様々です。 また仕様も防水シートを縫い込んでいたり、いなかったりと様々。防水シートありとなしの両タイプを作っているメーカーも。はじめてユーザーなら、最初の1枚はこのタイプから選ぶとよいかもしれません。 |
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量の多い日や長時間交換出来ないときは、このタイプがおすすめです。ビッグやL、ロングなど、こちらも名称は様々ですが、防水布が縫い込んであるものが多いようです。全体的にサイズは「普通の日」用よりは、ひとまわり大きめです。 多い日用とは別に、「夜用」があるメーカーも。夜用はお尻近くまで覆う長さで、横たわった時の伝いモレが気にならないようデザインされています。中には長さが30cm程度あったり、お尻部分が広くなっていたりと様々です。 |
少ない日、普通の日、多い日というこの分類は、あくまでも目安。多くのメーカーは、「普通の日～少ない日」、「普通の日～多い日」と、大体の目安を提示しています。その時々の体調や時期によって質も変われば量も変わるため、選ぶときには吸収体の構成などの商品説明も参考にしましょう。ハンカチタイプの場合は折り方を工夫したり、他のナプキンと組み合わせたりして、より「今の状態」にあった形状や厚さに変えられます。
厚みがもう少し欲しいときや、何となく不安なときは、パッドや薄手のハンカチタイプを組み合わせて使っても。防水布を使っていない一体型はね付きタイプの「軽い日用」とパッド（レギュラーパッド/ナイトパッド）、吸収パッド、ライナーを組み合わせたり、ハンカチタイプを大小組み合わせたり、使い方は色々です。
布ナプキンの良さは、使い勝手も用途も組み合わせ次第でどんな風にも変えられること。
アイデアと工夫で、より快適な布ナプ生活がはじまります。
「モレないですか？」
はじめて布ナプキンを使おうとする方から、こんな質問が頻繁に寄せられます。
布ナプキンを使おうと思っても、少しでも不安があれば手が伸びません。また使い続けるには、快適さは必須です。
透過しないようにと縫い込んだ防水布には、当然ながら何らかの防水加工が施されています。
コットンにポリウレタン加工をしたもの。ポリエステルにポリウレタン加工をしたもの。
天然素材100％の肌触りが欲しくて、天然素材の下着に近い通気性が欲しくて、布ナプキンに興味を持ったのに「化学素材なんて……」となんとなく気が進まない方もいるかもしれません。確かに防水布が縫い込まれていると、防水布無しの布ナプキンよりも通気性の面では疑問が残ります。それにいくら肌に直接当たらないとはいえ、防水布は確かに「化学合成素材」です。
けれど、より快適に気持ちよく使おうと思うなら、まずはモレないかどうかの不安を少しでも軽減できると良いのでは？
一歩踏み出して布ナプキンを使いはじめたのに、肌触りの快適さを十分味わう前に「モレた！」「汚した！」では、期待も半減、気持ちよさも半減。少しくらい交換出来なくても焦らなくても良いように、はじめてでも今までと変わらない便利さで使い続けられるように。もっと気楽に布ナプキンにチャレンジするにも、あれこれ渦巻く不安を軽減するにも、「防水布入り」はひとつの選択ではないでしょうか。
「モレないかどうかは心配だけれど、それでも化学合成素材は気分的に嫌」だという方は、使い方を工夫しましょう。
こまめに交換する。激しく動き回らないようにする。布ナプキンが肌に密着するようパンツスタイルを選ぶ。これ以外にも、できる工夫があるのでは？
防水布にたよるもよし、モレない工夫をするもよし。
「つかうわたしがより快適であること」。それが一番大切です。
どれを選ぼう、布ナプキン
布ナプキンの特徴はわかったけれど、結局どれを選べばいいのか謎なままのあなた。
肌触りの良さや機能性、デザイン、形状など……選ぶ理由は色々あります。
やはり今まで使い慣れた形状に近い方が、落としたり戸惑ったりせずに始めやすい傾向にあるようです。肌触りでは、布ナプキンの王道ともいえるネル生地が「ふかふかして気持ちよい」と好評である反面、肌が弱い方にとってはちくちくすることも。そんな方はパイル地のサラッとした肌触りを、より好まれるかもしれません。
これを選べば失敗しない「絶対のおすすめ」は、残念ながら無いのが現実ですが、ここは弊社の布ナプユーザーの声を聞いてみましょう。
ハンカチタイプを使用しています。
慣れないうちはよく落としました･･･
だから、初心者にはホックが着いた物の方が断然使いやすいかも？？と思います。
初めての布ナプキンが月のやさしさで、 それまでは興味はあるけれど使うのはなんとなく不安と思っていましたが、 実際に触れる機会があり、その肌触りがびっくりするくらい気持ち良く、ピンク色が可愛くて使いはじめました。
見えない部分でも、かわいいものやおしゃれなものを身につけていると、テンションが上がります。
肌触りだけでなく、持ち歩いても、お手入れしても。
すべてにおいて「快適」だと感じたときに、はじめて本当の心地よさに繋がるものです。
使ってみてはじめてわかることが多いけれど、最初の1枚は「自分のテンションが上がるデザイン」を選んでみるのも、遊び心があって楽しいかもしれません。
ショーツに留められるものがいいかなと思います。
布ナプキンを使っていると、期間中だという自覚が薄くなるからなのかもしれませんが、ユーザー歴が長いのに、ハンカチタイプは未だに落としそうになることもあります。
出産をきっかけに、生活に関わるものを身体にも地球にも良いものにちょっとずつ変え始め、布ナプキンにたどり着きました。
ネルのハンカチタイプを使っていますが、洗濯物を干していてもハンカチにしか見えないし、折り方を工夫すると、未使用のものを沢山持ち歩かなくてもいいので楽です。ちょっともたつくかなとも思うけれど、期間中だという自覚が薄いので、逆にもたつく方が自覚できて落としにくいのかなと思います。
まずは1回使ってみないと、使えるのか、そうでないのか分からないと思いますし、何枚必要とかいうより、ちょっと使ってみようという 気持ちになれるといいかなと思います。
私自身は、布ナプキンは絶対使わないだろうなあと思っていました。
あるきっかけで月のやさしさを使いだしてから、知らないうちに手放せなくなったという感じです。出産後3日ほどで退院しましたが、退院後はほとんど、月のやさしさで過ごしました。産後の敏感な時期にも本当に気持ちよく過ごせたので、こんな使い方も知ってほしいなと思います。-
プリスティンの羽根なしパッドを愛用しています。
最初はショーツと組み合わせてつかったりもしましたが、今はパッドだけに落ち着きました。はじめて使う方は、ショーツと組み合わせたりした方がいいかもしれません。お洗濯がしやすく、乾きやすいのはネルのハンカチタイプです。デスクワークなど座って仕事をされる方は、最初は防水布入りがおすすめです。
布ナプキンをつかってみましょう！
手元に布ナプキンが届いたら、まずはさっと洗いましょう。
新しいタオルがなかなか水を吸わないように、新しい布ナプキンも「まっさら」では水分の吸収も悪いものです。毛足に弾力がなくても長く使い込んだタオルが、新品のタオルより使い心地がよかったりもするように、布製品はこなれると使い心地がアップします。
届いた布ナプキンは「これからよろしく」の気持ちを込めて、ぬるま湯でさっと洗いましょう。
洗濯機で一緒にお洗濯するなら、必ず洗濯ネットに入れて。
天日でしっかり乾燥させたら、準備は完了です。
布ナプキンのかたちによって、つけ方もかわります。
基本の3タイプ（「一体型はね付きタイプ」、「ハンカチタイプ」、「ホルダータイプ」）と、メーカーオリジナルの形状（「はね付きハンカチタイプ」、「サニタリーショーツタイプ」、「星型タイプ」）のつけ方をイラストに示していますので、参考にしてください。
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下着に固定できる布ナプキン。
ずれたり落ちたりの心配は無く、使い捨てのはね付きと同じような感覚で使えます。
tipua（ティプア） / SlowBeans（スロービーンズ） / うふふわ。 / 竹布 / アイエコ -
布を二枚重ねて縫っただけのナプキン。
折り畳んで使う為、折りかたを替える事で一枚でニ～三回使うことも可能。
単体で使うことが多いけれど、運動量のあるときはずれる事があるので、外出する時はホルダーにつけて使うと安心。
tipua（ティプア） / うふふわ。 / 竹布 / 月のやさしさ -
スナップボタン付きでズレを防止。おりもの用にも。
「月のやさしさ」星型タイプの詳細はこちら>>
ショーツにパッド固定用のポケットがついているので パッドを交換するだけでOK。
持ち歩くものもパッドだけなので、かさばることもありません。
「プリスティン サニタリーショーツ/布ナプキン」の詳細はこちら>>
「お手入れ」とは、良い状態を保つように手をかけて整えたりすること。
「お手入れ」というとなんだか仰々しい印象を受けがちですが、お洗濯とはちょっと違う響きがあります。
大切に、手をかけて。お手入れには、使うひとの感謝の気持ちがこもっています。
いのちを紡ぐ体の営みを共に過ごす大切な仲間だから、使い終わった布ナプキンは丁寧にお手入れしましょう。
布ナプキンのお手入れはとってもカンタン。
今まで捨てていたものを洗って使うのは、面倒だし抵抗があるあなたにも、
1）つけ置き、2）もみ洗い、3）乾燥
たった3つのステップで終わる布ナプキンのお手入れは案外楽ちんです。
布ナプキンのお手入れについて詳しくはこちら>>
どこに行くにも持ち歩きたい！
心も体も慣れた頃には、そんな瞬間も訪れるかも。
布ナプキンはちょっとしたコツを知っているだけで、より快適に持ち歩けます。
- 【1】防水用の袋を準備しましょう。
色の付いたジッパー付き袋を「布ナプキン専用」として取り扱っているメーカーもありますが、台所用品コーナーに並んだジッパー付き袋で十分。汚れたり、気になるニオイがついたり……使い続けるうちに「袋を丸ごと何とかしたい」気分に陥っても、これならより気軽でカンタンに交換できます。
- 【2】お気に入りのポーチをひとつ、布ナプキン専用に決めましょう。
ジッパー付き袋が入り、替えの布ナプキンが数枚入るサイズのものがいいでしょう。
基本は使い捨てと同じ。ポーチに入れて、そのままバッグに入れて持ち歩きます。たったひとつ違うのは、「使用済みを持ち帰る」こと。「やっぱり持ち帰るのね……」とちょっと気分がダウンしたあなたは、使用済みナプキンのあの独特のニオイがふとよぎったのではないでしょうか？
布ナプキンを使いはじめて、どうしてもニオイが気になる方や、汚れの乾燥が気になる方は、手のひらサイズの小さなスプレーに重曹水を入れ、お気に入りのアロマオイルを数滴たらして持ち歩いてはいかがでしょうか。交換する時に汚れにシュッと一拭き。アロマの優しい香りで気持ちが華やぐだけでなく、長い時間持ち歩いた後でも比較的汚れ落ちしやすくなるようです。
先輩ユーザーからは、「布ナプキンを使いはじめてから、ニオイが気にならない」という声も寄せられていますが、人によって感じ方は違いますし、体臭が人によって違うように、身体の奥から発するニオイもそれぞれです。先輩ユーザーの声はあくまでも参考程度にとどめておきましょう。
一体型はね付きタイプは、汚れを内側に閉じ込めて小さく折りたためるので、持ち歩きには便利です。ハンカチタイプは、折り方次第では何面かを数回に分けて使えます。このタイプは持ち歩きに最適とはいい難いですが、工夫ひとつで1枚を比較的長い時間使えます。ホルダータイプは、吸収体の形状によっては一体型はね付きタイプよりかさばりません。またハンカチタイプと組み合わせてから使うと、ハンカチタイプと同じく工夫で長時間使えるかもしれません。
使い続けるうちに、欲しくなってくる専用ポーチ。
特別に準備する必要はないですが、より機能的に作られている布ナプキン専用ポーチは、使い勝手の良さだけでなく、「オトメゴコロ」を刺激する要素がたっぷり。特に「布ナプキンユーザー」が作る専用ポーチは、「自分自身の経験」に基づいて作ってあるせいか、使い勝手も抜群です。汚れたら洗える、持ち運びに邪魔にならない……などなど。
かゆいところに手が届く、布ナプキン専用ポーチをご紹介します。
| tipua（ティプア） | アイエコ | |
|---|---|---|
| 商品名 |  tipua bag(ティプアバッグ) |
 アイエコ専用防水ポーチ（小/大） |
| サイズ | 縦25cm×横20cm | 小：縦＝約11.0cm、横＝約15.0cm、マチ＝約10.0cm 大：縦＝約14.0cm、横＝約20.0cm、マチ＝約10.0cm |
| 素材 | 本体：綿100％ 防水袋：ポリエステル・ポリウレタン 縫い糸：ポリエステル100％ 綾テープ：綿98％・ポリエステル2％ バックル：樹脂（ポリアセタール） | 本体：綿100％（片面：ポリウレタンコーティング）、ファスナー：金属製 |
| 特徴 |  内側に防水布を縫いこんだポケットには使用済みの布ナプキンを、防水布なしのポケットには未使用の布ナプキンをと、使い分けできるスグレモノ。 1日分の布ナプキンを入れるのに、ちょうどいいサイズのポーチ。手のひら一回りほど大きい。バックルをとめて持ち手をつくれば、外出先でのお手洗いでも、フックなどにかけることができます。 tipua bag(ティプアバッグ)のご購入はこちら |
 サイズは、1日分の布ナプキンを持ち歩くのに最適なＭサイズと、よりたっぷり収納できるＬサイズの2種類。どちらのサイズも、メインポケットは市販のジッパー付きバックも入れやすいゆったりした大きさです。シンプルなデザインは、ちょっとした小物入れにも大活躍。特にＬサイズは、旅行時のランジェリー専用バッグにも使えるたっぷり収納です。またどちらのサイズも小さく折りたためるから、バッグの隅にちょっと忍ばせ持ち歩いても苦になりません。 アイエコ専用防水ポーチ（小/大）のご購入はこちら>> |
布ナプキン、お手入れの仕方は？
お手入れは簡単！3ステップ
多くの布ナプキンメーカーからの情報をまとめてみると、お手入れは大きく次の3つのステップで簡単です。
布ナプキンのお手入れは、まずつけ置きして汚れを浮かします。次に、さっと洗って汚れを取って、かたちを整え天日に干しましょう。もしつけ置きで十分汚れが取れない時には、ちょっと念入りにお洗濯して綺麗にしましょう。
人肌のぬるま湯にアルカリ性の洗浄剤を溶かし、使用済み布ナプキンを30分以上つけ置きしましょう。ぬるま湯700～800mlに、アルカリ性洗浄剤小さじ１杯程度を目安にしてください（分量は各洗浄剤の使用説明に従ってください）。汚れが浮いて取れやすくなったら軽くもみ洗いし、綺麗に濯いで汚れを流し落とします。時間があれば、つけ置きをする前に目立つ汚れだけさっと水で洗い流しておくと、汚れが取れやすくなると同時に染みにもなりにくいようです。
つけ置き洗いだけでは心許ないときや、まだ汚れが落ちきっていないときには、お洗濯をしましょう。他のお洗濯物と洗うことが気にならなければ、洗濯ネットに入れて洗濯機で。布ナプキンをきっかけに、お洗濯も天然素材100％の洗剤に切り替えてみてはいかがでしょうか？布ナプキンを他の洗濯物と一緒に洗うのには何となく抵抗があるのなら、お風呂に入ったときに石けんでもみ洗いしてもいいでしょう。手で洗うときは、しっかりとすすぐこと。生地に残った石けんカスは、カブレの原因にもなることもありますので、特に念入りにすすぐようにしましょう。
しっかりと中まで乾燥させましょう。内側に吸収体を縫い込んであるタイプの布ナプキンは、特に念入りに乾燥させてください。お日様の力を借りて乾燥できれば一番ですが、天日に干すのが難しければ風当たりのよいところに干してください。
防水布入りの布ナプキンは、特に乾燥機は避けましょう。多くのメーカーが使用している防水布は、ポリウレタン加工を施した布やポリエステル繊維。これらの防水布は熱に非常に弱く、変質してしまう可能性があります。防水布の有無を問わず、熱で生地を傷めやすい乾燥機の使用は避けた方が良さそうです。
ご注意：
柔軟剤は繊維をコーティングし吸収性を低下させる可能性がありますので、使用を控えましょう。
防水布や樹脂のボタンを使用している製品は、乾燥機やアイロンの熱によって素材の耐久性が低下する可能性がありますので注意してください。
つけ置き、あれこれ
つけ置き時間は？
一般に落ちにくいとされる汚れを落とすには、やはりつけ置きが一番。取り替えてすぐにお洗濯できないことが多い人には特に、つけ置きをして汚れを柔らかくしておくと、ごしごしと力を入れて擦り洗いする回数もぐっと減ります。取り替えてすぐなら、軽く汚れを流し落としてからつけ置きすると、より汚れが落ちやすくなります。冷たいお水でも汚れでも構いませんが、一番汚れ落ちしやすいのは人肌のぬるま湯。アルカリ性の洗浄剤を溶かしてつけ置きすると、汚れが一層落ちやすくなります。
熱すぎるお湯は生地を痛めますし、かえって汚れ落ちが悪くなる場合もあります。また、防水布入りの布ナプキンの場合は、防水布を変質させてしまう可能性もありますのでご注意ください。
漬け置く時間は、ご自身の体調や汚れの度合いによっても異なります。メーカーによってもそれぞれ異なるようですが、綺麗に汚れを落とす目安は最低でも30分。1時間から2時間程度つけ置きを、というメーカーも多いようですが、持ち帰ってから洗うまでそれぞれ漬けておける時間の長さも違えば、汚れの程度によっても変わってきます。よりお手入れの負担が少ない、より汚れ落ちしやすいつけ置き時間を自分で徐々に探してみましょう。
アルカリ性の洗浄剤って？
アルカリ性の洗浄剤（アルカリ剤）は油性の汚れを自然乳化して落とす作用があり、皮脂などのタンパク質汚れを落としやすくします。タンパク質はアミノ酸の結合によって成り立っていますが、アルカリはこの結合を切断あるいは緩めたりして構造を変化させます。アルカリ剤がこの構造変化の過程で、タンパク質が繊維に定着する力も弱り、汚れが落ちやすくなる……という原理です。
おすすめするアルカリ剤はメーカーによっても異なりますが、よく登場するのはセスキ炭酸ソーダ、シリンゴル重曹の2つ（重曹をおすすめしているメーカーもあります）。デリケートな部分に直接当たるものだから、天然成分100％の洗浄剤を使用して、すすぎも十分に。
実はこのアルカリ剤の働きは、自動車部品などの精密機械の洗浄にも応用されています。
加工時に鉄板に付着した油汚れをアルカリ剤で乳化し除去するこの方法は、容易にそしてより完全に油を除去できる環境負荷の低い洗浄技術として、工業界においても注目を集めているエコな技術でもあるのです。
出来れば目立たず、済ませたい！そんなあなたには……
「見られたくないから、こっそりお手入れする方法を教えて下さい。」
時々こんなお問い合わせを頂きます。
本当は、家族とも大切な人とも一緒に向き合って欲しい。けれど今まで「見られたくない」、「私だけのものだから」と考えてきたものごとを、今日から突然「一斉、大公開！」にしたのでは、自分も周りも驚きますよね。
天日乾燥をおすすめしているので、100％内緒は難しいかもしれません。けれど、せめてつけ置きの間だけでも何とかしたい人は、「蓋付き」の容器を用意しておけば目につく心配が軽減されるかもしれません。色の付いた蓋付き容器を1つ、布ナプキンつけ置き専用にしてみましょう。洗濯物を自分で干される人は、つけ置きの後、水が濁らなくなるまですすぎ洗いし洗濯ネットに。そのまま洗濯機で一緒に洗ってしまいましょう。
布ナプキンを一緒にお洗濯するなら、これを機会にお洗濯も見直してみては？
私の快適は、家族の快適、地球の快適！
ラベンダーの香りが優しいオーガニック洗剤「フォーリア」や、よりナチュラルな「マザータッチ」で、地球も丸ごとハッピーに。
私のお手入れ方法、公開します！
他のユーザーがどうやってお手入れをしているのかは気になるところ。
家族がいたり、人目が気になったり。
弊社の布ナプユーザーのお手入れ方法を聞いてみました。
アルカリウォッシュ（セスキ炭酸ソーダ）を使用して布が固くなったり手触りが悪くなったりする時は、セスキ炭酸ソーダの量を減らして洗濯液の濃度を下げてみましょう。
手触りが固くなったな、なんとなく違和感があるなと感じた時には、パッケージ記載や各布ナプキンメーカーのサイトでのお勧め使用量を参考に、お住まいの地域の水質やつけ置きする生地の種類に合わせた分量をさがしてみましょう。
つかう方へのお約束
布ナプキンを快適に使い続けるのにも、やはりマナーは大切です。
自分も周囲も気持ちよくあり続けたいから、ごく当たり前にも思えるようなことばかりだけれど、もう一度意識してみましょう。
- 布ナプキンは共有せず、「わたし専用」と決めてください。
- 使用後の布ナプキンは、必ず自分でお手入れしましょう。
- ご家族の衣類と一緒にお洗濯する時は、予め水が濁らなくなるまでゆすぎ洗いしておきましょう。
- 公共の場所でのお洗濯はおやめください。
「子どもが風邪を引きやすい……」病院や薬に頼らずできることは？
