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 ICCとNGO |
カムカムで、貧困と麻薬栽培の撲滅をねらう、壮大なプロジェクト!
これは、ペルーのアマゾン原産の、カムカムという果物を採集や栽培、加工、輸出することにより、その地域の貧困問題、雇用問題、社会問題、環境問題を解決しようと立ち上がったプロジェクトです。
なぜアマゾン地帯のカムカムを選んだのか?ペルーでは多用な気候を利用して多くの農作物を栽培することができます。しかし、農業は作物を栽培して収穫できても、そのあとに売って利益がなければ成り立ちません。現状としては、農民はほとんど儲からない場合が多く赤字になってしまうことがあります。
今まで、農業省などの国の機関、国連などの国際機関、NGO団体などが色々な作物を栽培するプロジェクトをしてきましたが、結局は農民が儲からず失敗しています。この主な原因には、作物が出来るのですが、市場がなくて売れない、また売れても価格が安すぎて儲からないということでした。(儲かっているのは、農民ではなくプロジェクトを作っているコンサルタント、農業技師、ワイロをもらっている役人だけです)
そこで、それぞれの地帯で土地に合った作物を考え、その地域の人たちがより収益を得られるものを選び、栽培と採集、そして加工、輸出をするプロジェクトを計画、実践することにしました。
このプロジェクトを実践する適した場所はどこか?色々調査した結果、一つの町が候補にあがりました。この町は、コロンビアとの国境を流れているプテゥマヨ川沿いにあります。
どうしてこの町を選んだかと言いますと、調査の結果、この周辺一帯に最も多くカムカムが自生していたからです。しかしこの町には色々な問題がありました。
実は、この町は、ペルーからコロンビアへ麻薬のコカインを運ぶルートの拠点だったのです。また、麻薬のルートだけではなく、この周辺でコカインの製造もしていました。
また別の問題としては、コロンビア川には、ゲリラ活動をしているコロンビア革命軍のFARCが潜んでいて、ペルー側に侵入してくる可能性があるという情報が流れていました。そして、ペルーに侵入してくるのを防ぐために、ペルーの軍隊まで出動して、駐屯地が出来ているような町だったのです。
こんな問題だらけの町ですが、せっかく天然物が最も多く自生している場所だということで、プロジェクトをここで遂行していくことになりました。
そして、すべての組織とある程度の距離を置き、適当に良い関係を保ちながら付き合っていくことにしました。麻薬のマフィアには、コカの代替作物の話には一切触れず、現地の人たちの意志で、カムカムを採集し、より収入を得ようとしているだけで、麻薬とは関係ないという振りをすることにしました。また、現地の人達は本当にカムカムで生計が立てられるのなら、もうコカを栽培したり、麻薬に関係する仕事からは手を引くと言ってくれました。
テロ組織は、もともと貧富の差を生んでしまう現状の政策に不満を持ち、社会主義的、共産主義的政治活動をしていましたが、彼らの思想が受け入れられないため、エスカレートして武装闘争に走っていきました。ですから、我々も、本当に貧しい人達がより収益を得られるためのプロジェクトを実践しているのであり、やり方は違いますが目的は同じであると彼らに理解してもらうことにしました。
これで、ようやくプロジェクトの準備が出来ました。まず周辺の村を回り、それぞれの村々人を集め、採集、輸送の仕方等の説明会をしていきました。加工施設の建設も開始しました。水、電気もない町でしたので、加工場の建設前に発電機の設置や井戸の掘削から始めなければなりませんでした。 発電機の設置もまあ大変でしたが、もっと大変だったのは、発電機や船のエンジンに必要な燃料の調達でした。
この町でプロジェクトを開始したことにより、町の人達が思っても居なかった二つの利点が増えました。その一つは、電気です。加工場は冷凍庫があるので24時間発電しなければならないので、加工場の周りには24時間電気が点くようになりました。
もう一つの利点は、物価が下がったことです。今までは物資を少量ずつ飛行機で運んでいたので、とても高かったのです。以前は、物によってはロレート県の中心都市イキトスの3倍以上の価格でした。たとえば、コカコーラの1リットルボトルが、イキトスでは日本円に換算して約120円だったのが、この町では約3倍の350円でした。我々が来てからは、船で燃料や必要な物資を運ぶときに、空いている所があるのでここに予め、町の人達が必要とする物をイキトスでまとめて卸値で買うので、利益を差し引いて売ってもイキトスとほぼ変わらない価格になりました。
現在「INSTITUTO DEL CAMU CAMU」、日本語で「カムカム協会」という、カムカムに関するすべての人達のために作ったNGOにより、政府、民間企業では出来ない資金援助、プロジェクトのサポートをしていきたいと考えております。
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ペルー共和国カムカム協会会長 鈴木孝幸
1960年 静岡県浜松市生まれ。
東京農業大学卒業後、ペルー共和国ラモリーナ国立農業大学大学院で熱帯植物の研究を修め、カムカムプロジェクトを立ち上げる
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい!
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