九州佐賀県産 農薬・化学肥料不使用で育てたお米「吉野ヶ里のひかり」
栽培期間中、農薬も肥料も使わず育てた「大隈さんの大豆」
お米は農薬・化学肥料不使用、大豆は栽培期間中、農薬・肥料不使用です。人の手で草取りをして丁寧に育てました。
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大隈さんのお米「吉野ヶ里のひかり」 |
農業で社会貢献を考える大隈さんが、手をかけ心を込めて作りました。
お米は農薬・化学肥料不使用、
大豆は栽培期間中、農薬も有機肥料も使わず育てました。
草取り虫取りなど人の手で一つ一つ丁寧に行っています。
自然と農と人と
歴史のまち佐賀県吉野ケ里町。原始時代から古代の遺跡が数多く残り、弥生時代の大規模な環濠集落跡である吉野ヶ里遺跡は全国的に有名です。この町で大隈義昭さんは、口に入れるものだからこそ、安心安全な食べ物を作りたいと考えて、現在農業に取り組んでいます。
大隈さんはたくさんの化学物質を使った食べ物や飲み物、そんな食品が流通する経済主導の社会に疑問を持ち、手間がかかっても農薬や化学肥料、あるいは肥料も使わない農法こそが自分にできることだと、それを続けたいと思っています。また一方で、農業でできる社会貢献についても考え、少しずつ実行しています。
農薬も化学肥料も使わないなんて眉唾だと思っていました
もともと関東でエンジニアをしていた大隈さんですが、24歳の時に父親が亡くなり、母を手伝おうと30歳で佐賀県吉野ヶ里の実家にもどりました。サラリーマンをする傍ら、週末に弟と農作業に励んでいたのですが、虫もおらず病気が発生していない時でも、農協の指導通りに農薬や化学肥料を使う慣行農法には疑問があったそうです。そして2008年の春に自然農法(自然栽培=農薬も肥料も使わない栽培方法)という考え方に出会い、食べさせてもらったご飯のおいしさが忘れられず、まずは10アールの田んぼで、農薬も化学肥料も使わないお米の栽培をはじめました。 最初は「農薬も化学肥料も使わないなんて眉唾?」と思ったそうですが、肉親や友人、知人がガンにかかり、亡くなる人もいるなか、食べ物に含まれる化学物質のことなど、気になっていたけど「どうしようもないのかな」と思っていたことが、自分が「農薬も化学肥料も使わないことを選択する」ことで、何かできるかもしれないと思えるようになったそうです。そして農薬を使わずに稲作することができるということを体験し、自分自身の事として受け止め、「自分に出来ることをしよう!」とすべての圃場で農薬や化学肥料を使わない農法に大転換しました。今では、農薬・化学肥料を使わないのはもちろん、大豆は栽培期間中、有機肥料も使わない農法を行っており、圃場も毎年少しずつ広げています。
抵抗と苦労そして決意
佐賀県特別栽培農作物生産圃場であることを示す看板
周りは慣行栽培の土地。その中で農薬を使わないというのは大変な事でした。まず家族の理解が得られません。長い間農作業をして、昔の草むしりの苦労も知っている母親からは、今は便利な農薬があるのに、何でそんな苦労を買ってまでするのかと何度も言われたそうです。
最初の年、取り組んだ2ヘクタールの水田は水草に覆われてしまい、食事以外は朝の5時から夜の8時まで草取りに明け暮れました。年老いた母や妹、友人までも巻き込んで1ヶ月間続けました。弟は、大隈さんが農業を継ぐまでは実家の農業を支えてくれていたのですが、その当時は呆れて来なくなりました。果たしてそんな苦労までさせて実りがあるのかと不安にもなりました。信念を頼りに大隈さん自身はつらい作業もできたそうですが、家族に苦労をかけ、心配をかけていることが何より苦しかったそうです。
慣行栽培の地域ならではの近所づきあいの苦労もありました。農薬を使わない栽培と慣行栽培との共存(相互理解)は、単純なものではなく時間がかかることを思い知らされているそうです。それでも最近は、「大隈さんがうまくいくことが地域の農業を活性化する起爆剤になる可能性がある」と応援してくる人も出てきました。
最初のころは家族には理解されず、心配ばかりさせて自分自身も揺れていたという大隈さんですが、今では絶対に農薬と化学肥料を使った農法に戻ることはないと言います。それは、化学物質が添加された食品に対する自分自身が感じていた疑問、友人知人が病気になったり亡くなったりすることの因果関係への疑念、農薬や化学肥料を使わなくても目と手をかければ農作物は実ってくれるという体験が結びついて、気づき、まさに腑に落ちたから。「家族と食べてくれるお客様のためにも健康の元となる食べ物を作っていきたい。」大隈さんの思いです。
農業で社会貢献を考える
農薬も化学肥料も使わない栽培は手間と時間の必要な仕事が多いので、いろいろな方にお手伝いに来てもらい、農業に汗することで社会参加してもらうことができるのではないかと大隈さんは考えています。大豆以外にも、安心安全なお菓子を子どもたちに食べてほしいと、自分のお米や大豆を加工する過程で、授産施設に発注したり、リタイヤしたお年寄りの手を借りたりしています。 「生産者が高齢で手が入れられなくなった土地を借り入れて、田んぼを守りながら、いろいろな方にお手伝いに来ていただこうと思っているのです。将来的には農産物で製品作りなどもすればたくさんの人の社会参加を手助けできるかもしれません。」今後どのようなことができるのか、まだまだ夢が膨らむ大隈さんです。
佐賀県特別栽培農産物の認証
化学合成農薬や化学肥料を使用しない有機農産物の品質表示の適正化のため、国は、「有機食品の検査認証制度(JAS)」を設立しています。しかし、化学合成農薬の使用を低減するなどして栽培される「特別栽培農産物」については、この制度の対象とはなっていません。このため佐賀県では、安全・安心で環境にやさしい佐賀県産の農産物の生産振興を図るとともに、購入の際の判断材料となるよう「佐賀県特別栽培農産物認証制度」を創設しました。この制度には、下記4つのランクがあります。
A:化学農薬使用せず、化学肥料使用せず
B:化学農薬使用せず、化学肥料5割以上減
C:化学農薬5割以上減、化学肥料使用せず
D:化学農薬5割以上減、化学肥料5割以上減
大隈さんのお米と大豆で認証を取得したものは、このA認証を取得しています。
認証を取得しているものとしていないものの違い
お米(吉野ヶ里のひかり)について
認証を取得したものもしていないものも、基本的な栽培方法(農薬も化学肥料も使用しない)は同じです。ただ、田んぼ毎に実績年数は違います。経営安定化のために耕作規模を少しずつ増やしているため、新しい圃場では認証申請作業が間に合わないことがあるそうです。そのため大隈さんのお米には佐賀県の特別栽培農作物の認証を申請したものとしていないものがありますが、すべて農薬も化学肥料も使わずに、大隈さんが一生懸命育てたお米に違いはありません。
大豆について
23年度産 認証大豆の刈取り前
減反(生産調整政策)という言葉をご存知の方は多いかと思いますが、この政策では3年に1度、米作りを休んで畑作をするよう推奨されており、大隈さんは地域で取り組んでいる大豆を栽培しています。しかしこの大豆栽培は地域で割り当てられることなので、自分ではどのくらいの広さを大豆畑にするか決められません。2011年は、前年の3倍の減反の割り当てがあり、その全部の面積に大豆を栽培することになりました。基本的にはすべての農作業を一人でやっていた大隈さんは、初めての大規模な面積での大豆づくりに、そのすべての畑を管理し、きちんと手入れすることはできないかもしれないという不安がありました。認証を取得するための申請はまだ種まきもしていない春にするため、すべての大豆を虫食いからまもり、よい大豆に育てる自信が持てなかったのです。そこで、佐賀県特別栽培農産物の認証の申し込みの際は、自信の持てる一部の面積の畑に絞り込み申請をしました。
丁寧に大豆を選別しています
7月の下旬、梅雨の終わる少し前に種まきをして、一番大変な虫取りの作業は8月の終わりから9月の炎天下に酷暑の中、手作業で行います。不安でいっぱいだった作業も、時間を経ることでいろいろな方に声をかけ、助けてもらうことができ、終わってみるとすべての大豆について、栽培期間中、農薬も肥料も使わない安心・安全な大豆として収穫することができました。このような経緯で、大隈さんの大豆はすべて、農薬も化学肥料も使用せず栽培していますが、認証を取ったものと取っていないものがあります。
大隈さんのお米「吉野ヶ里のひかり」は2種類
(1)光輝(ヒノヒカリ)
大隈さんと9月の田んぼ
(2)陽光
地主さんのご希望で格付け検査を受けていないため、品種名をお知らせすることができませんが、食味ランキングでも連年高評価を受け、佐賀県が積極的に普及している品種を使用しました。粒が大きく、つやがあり食感はもっちりしっかりで甘みがあり、香りがよく、時間がたってもおいしく、おにぎりやお弁当にピッタリと言われています。お米の品質表示について
このお米の品質表示ラベルには 、「未検査米」あるいは「産地未検査」という記載がされています。この「検査」は、希望する生産者が自発的に米の検査を受け、農産物検査法による農産物規格規定によって、産年・産地・品種銘柄・品位規格について農林水産大臣指定の登録検査機関によって証明されるものです。この検査を受けていないお米は、「未検査米」あるいは「産地未検査」と表示するよう定められています。ただし、この検査は農薬の使用や肥料の有無など栽培方法について証明するものではありませんので、「未検査米」と表示されているからといって、おいしくない、または安全性が劣るといったことではありません。
【参考】農産物検査法 e-Gov(イーガブ)(総務省が運営する総合的な行政ポータルサイト)はこちら >>
たとえば、農家さんが自分や知人、友人のために作っているお米などは、この「未検査米」となる場合が大半です。よってこのお米は「農家さんのお裾分け」であり、農家さんが農林水産大臣からの検査を必要としていない米であるということになります。逆にいえば、たとえ農薬や化学肥料を大量に使ったとしても(いわゆる慣行農法)、検査さえ受ければ産年・産地・品種銘柄・品位規格を表示できるわけですから、本件「検査」は農薬や肥料の有無や、その質を証明するものではないことを充分ご理解ください。?
「未検査米」「産地未検査」ですと、銘柄すら表示することができませんが、実際には特定の米を撒いて、育ち、収穫されてこの米となっています。よって、使った種の銘柄をお知りになりたい方は>>こちらから お問い合わせください。表示が可能な内容ではなく、実際に用いられた種の種類を掌握せずに販売しているわけではございませんので、併せてご安心ください。
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