
真の食は農にあり
農悠舎王陰堂がつくる地に足ついた食べ物たち
香りを嗅いだ瞬間、口に入れた瞬間に、顔がほころび身体からふっと力が抜ける。
こういう食べ物は、生活のリズムを刻む味でもあるなと感じます。
例えば、朝のお味噌汁。例えば、炊きたてご飯。
ひとによっては朝いちばんのコーヒーや紅茶の香りかもしれません。
休憩の時に口にする、ひとかけのチョコレートだってありえます。
同じものを繰り返し毎日口にしているはずなのに、食べ飽きない。
気がついたら手が伸びて、少なくなったら必ず補充してしまう、毎日手元に置いておきたい味。
私にとってはそれは、やっぱりどこか大地や空・海を感じさせる味でもあります。
湯を注ぐだけで、お味噌汁が出来上がり!
生みそタイプだったり、粉末だったり、フリーズドライのキューブだったりと、いろいろな形の「インスタント」の味噌汁は、本当に選択肢が豊富です。地域限定の味だったり、味噌の種類だったり。文化の数だけインスタント味噌汁が出来ているなと感じることもしばしばあります。毎日違う味を楽しめて、職場や出先にも持っていきやすいうえに、湯を注ぐだけで出来上がる手軽さは、現代の生活スタイルに添った新しい伝統食の在り方かもしれません。美味しさを求めて、様々なスタイルのインスタント味噌汁がでてくるのも納得できます。
だったらお味噌や具材の美味しさを、もっとダイレクトに感じられるものがあったら!
そう考えていた私が出会ったのが、農悠舎王陰堂(のうゆうしゃおういんどう)のお味噌汁でした。
志を共にする紀伊半島をはじめとした全国の農業生産者との繋がりを最大限に生かし、その時々の旬の野菜や果物などの農産物の鮮度と美味しさを閉じ込める「フリーズドライ」の技術。農業を背骨に持つ王陰堂グループだから実現できる、次の時代を見据えた新しい提案のひとつが旬を頂くお味噌汁たちです。農場から届く野菜や、選び抜いた調味料を使った味噌汁は、「素材の味を活かす」を徹底して作られています。ゼロから始まったフリーズドライの食品づくりは、「わからないもの、しらないものは使わない」。過去積み上げてきた自然にあるもの、台所で手に入るものを中心に使った王陰堂グループの食品加工の智慧やつながりを活かし、味覚が喜ぶ素材をつかって、今の私たちの暮らしに添った新しい家庭の味を提案しています。
キャベツと小松菜のおみそ汁
あごだし・国産有機みそ使用。キャベツと玉ねぎの甘み、小松菜の彩と食感が味わえるお味噌汁です。
原材料:米みそ(国産)、米(国産)、大豆(国産)、食塩、国産野菜(キャベツ、小松菜、玉葱)、でん粉、あごだし(小麦を含む)、酵母エキス
国産野菜の具沢山みそ汁
かつおだし・信州国産みそ使用。ごぼうの風味が効いた、5種類の国産野菜(小松菜・大根・人参・青ねぎ)の旨み、食感が味わえるお味噌汁です。
原材料:国産野菜(小松菜、大根、人参、ごぼう、青葱)、米みそ(国産)、米(国産)、大豆(国産)、食塩、でん粉、デキストリン、粉末鰹だし、酵母エキス、ごぼう粉末(国産ごぼう)
大和まなと十津川なめこのおみそ汁
かつおだし・信州国産みそ使用。つるっとした舌触りのなめこ、甘みのある玉ねぎ、彩りと香りが楽しめる大和まなのお味噌汁です。
※大和まなは小松菜に似た濃緑色の奈良県の在来(伝統)野菜です。だし要らずとも云われるほど味が濃いのが特徴で、肉質の柔らかい葉とシャキシャキした茎の食感が特徴です。
原材料:米みそ(国産)、米(国産)、大豆(国産)、食塩、国産野菜(大和まな、十津川なめこ、玉葱)、でん粉、デキストリン、粉末鰹だし、酵母エキス
白菜と生姜のおみそ汁
白菜に合う信州みそを使用。生姜と油揚げを入れることでまとまりのある飽きのこないおみそ汁です。
原材料:米みそ(大豆(国産)、米(国産)、食塩)、白菜(国産)、生姜(国産)、油揚げ(大豆(国産)、食用なたね油)、でん粉、しょうゆ(小麦を含む)、あごだし、酵母エキス、生姜粉末(生姜(国産))/凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり))
ゆず香る青さの麴味噌汁
三重県産のあおさと青のりを甘めの麹みそと合わせました。ゆずの香りが食欲をそそります。
原材料:米みそ(米(国産)、大豆(国産)、食塩)、でん粉、鰹エキス、昆布エキス、あおさ(ヒトエグサ(三重県産))、ゆず皮(有機ゆず(徳島県産))、砂糖、酵母エキス、青のり(三重県産)、食塩
※使用している「あおさ」、「青のり」は「えび、」「かに」が混ざる漁法で採取しています。
なめこと三つ葉の赤だし
岐阜県でとれた飛騨なめこと本場愛知の豆味噌を使った赤だし。サバ粉末を隠し味に使用しています。
原材料:なめこ(国産)、豆みそ(大豆(国産)、食塩)、三つ葉(国産)、昆布エキス、鰹エキス、粉飴、しょうゆ(小麦を含む)、さば節粉末、酵母エキス
国産具材のみそにゅうめん
国産小麦のそうめん、国内で育った小松菜、しいたけ、人参を具材にしたにゅうめんは、味噌の香りが食欲を刺激します。多すぎず少なすぎないマグカップ分量で、小腹が空いたときにも丁度良い。コシがある麺は、「麺食い」党の皆さんにも満足頂けるのでは?
原材料:そうめん(小麦粉(小麦(国産))、食塩、ごま油)、米みそ(米(国産)、大豆(国産)、食塩)、小松菜(国産)、人参(国産)、乾ししいたけ(国産)、粉飴、昆布エキス、鰹エキス、でん粉、酵母エキス
農悠舎王陰堂からは、毎日手元に置いておきたい暮らしのリズムを刻む味が届きます。
作り手は、ポタジエ。和歌山県紀の川市を拠点に、食品乾燥加工のプロフェッショナルです。農悠舎王陰堂が全国の農家と共に、旬の農産物を余すことなく食卓に届け切ろうとする試みのひとつとして始まったポタジエでは、熱風乾燥や真空乾燥、真空凍結乾燥などの乾燥技術をもって、干し柿や乾燥野菜、お味噌汁やにゅうめんなどを作っています。ゼロから出発した真空冷凍乾燥のお味噌汁づくりは、他社のものづくりを参考にしながら試行錯誤していましたが、「農悠舎王陰堂」らしい加工食品をと考え、素材の本来もつ旨みを引き出した作り方へと帰着しました。丁寧にだしをとったお味噌汁と下処理をした具材などを個別容器に入れてから、真空冷凍乾燥(フリーズドライ)機で乾燥する作り方には、多くの手作業が伴います。また素材そのものが濃い味と高い香りを持っているから、お湯を注いだ瞬間に食欲をそそる香りが立ち上り、期待値を引き上げます。
普段は麦みそですが八丁味噌が心のふるさと、プレマシャンティ開発チーム 横山です。
色々と敏感なせいで外食が気軽ではない私には、携帯食を持たずに作り手さんを巡る旅にはでられません。おにぎりだったり、ごはんだったり、おかずだったり。特に「朝一杯のおみそ汁」があると、普段どおりのスタートが切れて一日スッキリ過ごせます。フリーズドライや生みそタイプなど、今は沢山の種類のお手軽おみそ汁が沢山あるのに、みその香りや味が薄かったり、後味が悪かったり、私にとってはハズレが多くて「もう買わない」と心に決めていました。
だから農悠舎王陰堂さんのおみそ汁も半信半疑で頂いたのですが・・・これイケる!
まず、みその香り。それから、だし感。そして、味噌の濃さと具材の存在感。私が大の苦手にしている酵母エキスが入っているのに、後味があまり気にならないのもポイントです。おまけに単調になりがちなフリーズドライおみそ汁が、ちゃんとそれぞれに個性がある。八丁味噌党の私にも、『これなら納得』な「なめこと三つ葉の赤だし」であったり、同じ信州みそでも具材で味わいが変わったり、奈良県の伝統野菜を味わうチャンスが隠れていたりと、6種類のどれを頂こうか食べる時にもワクワク。賞味期限も長いから、常備するのも気を遣わずに済むのもありがたいです。
紀伊半島の中心、奈良県吉野に居する農悠舎王陰堂(王隠堂グループ)は、「里山の自然×食×体験×地域再生」 を軸に、農や自然と共にある私たちの未来の暮らしをデザインする先駆者です。創業時から変わらないのは、農薬や除草剤を極力控え、有機質を用いた丁寧な土づくりによる農への取組み。先人から代々蓄積されてきた伝統的な土づくりの考え方や昔ながらの食づくりを土台に、紀の川流域の中山間地である奈良吉野地域から、今という時代を生きる私たちに合わせた空間や暮らし方を発信し続けています。
創業者の王隠堂誠海(おういんどう まさみ)氏が、ご家族から引き継いだ果樹農園で、極力化学合成された農薬に頼らない栽培に挑戦しはじめたのが昭和40年代(1970年代)。農薬が多用されていた当時の慣習的な農法に疑問を抱き、独自の栽培を始めるとともに販路を開拓されました。1984年には西吉野地域で志を同じくする仲間と共に、「農業生産法人(有)王隠堂農園」を設立。同じ土地で果樹栽培を営む沢山の農業者たちに呼びかけ立ち上げた生産者グループで、共通となる栽培基準(減農薬・無化学肥料)を設け、当地の主要農産物でもある柿と梅を中心とした栽培に取り組みはじめます。また同時に当時主流だった農協による共販を離れ、都市部の生活協同組合などとつながる産地直送により、「人と人とのつながり」を生み出してきました。想いを共にする作り手が増え組織が拡大するなか、1990年代には、株式会社パンドラファームグループを設立。規模の拡大により顕著になってきた輸送や受発注などの諸問題や、製造工程や品質、保健所・各取引先の検査基準を満たすための衛生管理などを一元管理する必要性がでてきたことから、王隠堂農園が中心となり、農産物の集荷、選果、選別、加工、販売などを一括して担う地域共同センターが開設されました。これにより生産者が農業の本質「農産物を育てる」ことに専念できる仕組みが立ち上がります。
たとえば、梅干しづくり。梅づくりの農家では、梅の収穫時期に早朝から1)実を収穫し、2)選別し、3)洗い、3)漬けこんでいます。収穫のピーク時には徹夜作業も当たり前の重労働である「梅漬け」のこの流れのうち、2)から3)までの行程を共同センターが担うと、各農家は梅の実の収穫に集中できます。また出来上がった梅干しの販路開拓などからも、解放されます。
梅や柿などの自社農園の農産物に加え、グループメンバーたちが育てる農産物は青果で出荷されるほか、先に挙げた梅干しや梅エキス、干し柿などにも加工されています。また近年は、カット野菜やフリーズドライ技術を用いた食品加工もはじまりました。
約700年も前から梅を育ててきたといわれる吉野地域。
幕末に建てられたという王隠堂邸を改装した「旬の野菜レストラン 農悠舎王隠堂(のうゆうしゃ おういんどう)」では、自社農園であるゆしおファームや近隣の農園で収穫された新鮮な野菜や果物を使い、四季折々の工夫や地域ならではの味わいが楽しめます。そして周囲を見渡せる高台にある王隠堂邸からは、この地域が農とくらしが隣り合わせで過ごしてきたからこその豊かな自然が見渡せます。奈良から和歌山・三重、そして全国へ。私たちの中心にはいつも、命を支え育てる農があります。