
オートミールフルーツバイツで実感!?
ドライフルーツは、実はすっごく甘い!
「パッケージに○○不使用は、書かないでください」と云われるようになって、表現に困るこの頃。今回ご紹介するこのクッキーたちは、指導にそって説明するなら、「ドライフルーツの甘味を生かしました!」なのだけれど、それではちょっと迫力に欠けるような気もします。
何故って・・・クッキーには当然入っているであろうキビ砂糖や甜菜糖、メープルシロップ、アガベシロップ、米飴、オリゴ糖、キシリトール・・・などのいわゆる甘味料を一切使っていないから。
「え、じゃあ甘くないのか?」
いえいえ。ちゃんと甘いです。
乾燥された果物を一回もどしてからペーストにしたものが、甘味のもとになっています。たとえば、ドライレーズン。たとえば、ドライいちじく。たとえば、ドライバナナ。どれもそのまま食べて十分美味しい、リッチな味わいの「有機乾燥果実」たちです。
いちじくは、種のプチプチ感。
使っているのは、トルコ産の有機いちじく(スミルナ種)です。品質はピカイチと云われるトルコ産いちじくの中でも、スミルナ種は川が薄くねっとりとした食感と濃い甘さが特徴とされています。
ドライバナナは、バナナ独特のクセと甘味。
スリランカ産の有機栽培完熟バナナの中でも、特に甘味のあるシーニバナナを使用しています。別名スイートバナナととも呼ばれる、甘さが特徴のバナナです。
レーズンは、濃い甘味と酸味。
アメリカ産トンプソンシードレス種のドライレーズンを使っています。トンプソンシードレスはスナックのように皮ごと食べられるぶどうで、濃厚な甘味とバランスの良い酸味、ねっとりとした食感が特徴です。
どれもそのまま食べると強烈な個性と甘みを感じる素材なのに、北海道産の全粒粉や、有機オートミール、有機小麦ふすまの素朴な風味と混ざり合って、自己主張は控えめなのに、個性豊かで十分なコクと旨味を感じるクッキーに化けました。大人の小指の先ほどの小さなひとくちサイズクッキーだけれど、噛み応えもあり腹持ちも良いのが特徴です。原材料には植物性原料のみを使い、後味もすっきりと仕上がっています。
一袋あたり200キロカロリー程度というのも、優秀!
「ついつい食べちゃう」、「食べだしたら止まらない」ひとが増えている最近、この程度なら「まあいいか」と自分を許せる範囲では??
おまけに原材料は、菜種油に有機ドライフルーツやオートミール、全粒粉と云われると、なんとなくヘルシーな感じもしたり、しなかったり。「ギルトフリーで食べ応えのあるおやつ」選手権があるなら、ランキングされそうな焼き菓子です。
作り手は、卵やバター、牛乳など動物性の素材を一切使わず焼き菓子づくりをつづける「エムケイアンドアソシエイツ」さん。ドライフルーツの味わいをしっかり感じるほどたっぷり使う太っ腹度合いと、原材料の潔さには脱帽です。